人件費を固定費から変動費に変えるメリットとは?具体的な方法と注意点を解説

利益を最大化するためには売上の向上だけではなく、経費削減も重要なポイントです。特に、人件費は大きくなりがちなので改善したい費用のひとつといえます。
そこで、
「人件費を変動費にすることで得られるメリットはある?」
「人件費を変動費にする具体的な方法を知りたい」
このようにお考えではありませんか。人件費は必ずかかるものですが、改善しなければずっと高額な費用を負担し続けることになりかねません。
そこで本記事では、下記をまとめました。
- 人件費を固定費から変動費に変えるメリット・デメリット
- 人件費を固定費から変動費に変える具体的な方法
- 人件費の固定費を見直したい場合におすすめのサービス
人件費を変動費化して、利益向上を図りたいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
なお、人件費を変動費にする方法のひとつにオンライン秘書の利用が考えられます。オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』では、幅広い業務に精通した優秀なスタッフが顧客の業務を代行します。i-STAFFの詳細は、下記よりご確認ください。
目次
人件費は固定費と変動費のどっち?
企業経営における費用は、その性質によって大きく「固定費」と「変動費」に分類されます。固定費とは、売上高や生産量の増減にかかわらず、毎月一定額が発生する費用のことです。たとえば、
- 事務所の賃料
- 設備の減価償却費
- 保険料
などが該当します。たとえ売上がゼロであっても発生するのが、固定費の特徴です。
一方、変動費とは、売上高や生産量に比例して増減する費用です。代表的な変動費の例は、下記のとおりです。
- 原材料費
- 仕入原価
- 販売手数料
- 外注費
- 運送費
一般的に、基本給や福利厚生費などの人件費は、固定費に分類されることが多いです。企業の業績や生産活動の変動に直接連動せず、安定的に発生する費用と見なされるためです。
しかし、人件費のすべてが固定費というわけではありません。たとえば、残業手当は業務量の増加に伴って発生するため、変動費的な要素が強いと言えます。
また、業績給や歩合給は個人の成果や企業の業績に連動して支払われるため、変動費と言えるでしょう。さらに、派遣社員やパート・アルバイトの給与も繁忙期のみの雇用や業務量に応じた調整が可能なため、変動費として考えられます。
賞与のように固定的な部分と業績連動部分が混在するケースもあり、人件費の分類は必ずしも明確に分けられるものではありません。
人件費を固定費から変動費に変える3つのメリット
人件費を固定費から変動費へ変えるメリットは、下記のとおりです。
- 生産コストを効果的に抑えられる
- 人件費を経営状況にあわせやすくなる
- 外部リスクに強い組織を作れる
人件費を変動費に変えることで、外部環境が変化しても柔軟に対応できます。順番に見ていきましょう。
生産コストを効果的に抑えられる
人件費を変動費にすることで固定費を少なくできるため、生産コストを抑えられます。固定費は売上高の増減に直接影響を受けにくいため、コスト削減の優先対象とされるのが一般的です。
固定費が少なくなれば利益率が向上し、企業全体の収益性が高まります。そのため、売上が少なくても黒字化が可能です。企業のキャッシュフローが改善され、短期的な資金繰りのリスク軽減も期待できます。
人件費を経営状況にあわせやすくなる
人件費を変動費化することで、売上高の変動にあわせて人件費を調整できるようになります。そのため、市場の変化に対して迅速かつ柔軟な対応が可能です。予期せぬトラブルの発生に対し、事業継続性を確保するうえで効果があります。
たとえば、景気が悪くなり売上が減少した場合でも、人件費が自然に抑制されるため、資金繰りの負担を軽減できます。一方で景気が回復した際は、外部人材活用の体制が整っていれば、迅速な人員確保と業績回復が可能です。
外部リスクに強い組織を作れる
人件費を固定費から変動費に変えることで、外部環境の変化に対して強い組織を作れます。固定費が少なく経営が安定している企業は、金融機関からの信用力が高まり、有利な条件で資金を調達できる可能性があります。
また、ノンコア業務を外部に委託することで、社内の人材や資源をより付加価値の高い戦略的なコア業務に集中させられます。必要に応じて適切なスキルを持つ人材を適材適所に配置しやすくなるうえ、派遣社員の活用や業務委託は採用や教育にかかるコストと時間の削減が可能です。
人件費を固定費から変動費に変える2つのデメリット
人件費を固定費から変動費に変えると、従業員や組織全体に悪い影響を及ぼす可能性があります。おもなデメリットは、下記のとおりです。
- 従業員のモチベーション低下につながる
- 管理が複雑化する
特に、従業員のモチベーションが低下すると売上にも影響を与えるため、慎重に検討しなければなりません。ひとつずつ紹介します。
従業員のモチベーション低下につながる
給与や賞与などの従業員に直接影響の出る項目の変動費化は、モチベーション低下につながる恐れがあります。多くの従業員にとって金銭的な報酬は、働く理由のひとつです。
そのため、給与・賞与の削減や昇給制度の下方修正など、安易な見直しはおすすめできません。
また、より変動的な給与体系への移行や非正規雇用の比率増加は、従業員に雇用の不安定感や将来への不安をもたらす可能性があります。たとえば、業績に対して給与が支払われる仕組みにおいて明確な基準がなければ、売上に貢献しても給与に還元されないケースも考えられます。
結果としてモチベーションの低下につながり、有能な人材ほど退職してしまう事態を招いてしまうのです。
管理が複雑化する
人件費を変動費化する過程で、評価制度の導入・運用や多数の外部委託先の管理が必要になります。人事部門の業務負担が増加し、管理コストが増大しかねません。また、人件費の変動費化に成功しても、管理が複雑化したことによってミスが発生する恐れもあります。
業務委託を頼りすぎると、自社にスキルやノウハウが蓄積されづらくなります。また外部業者の活用は情報漏えいのリスクが伴うため、慎重な管理が必要です。万が一、顧客データが流出してしまっては、社会的な信頼を失うことにつながりかねません。
人件費を固定費から変動費に変える具体的な3つの方法
人件費を固定費から変動費へ転換するための具体的な方法は、大きく分けて「従業員の賃金制度」と「外部リソース」の2つに大別されます。具体的な方法は、下記のとおりです。
- 給与を成果に連動させる
- 業務委託を活用する
- 非正規雇用を柔軟に組みあわせる
業務委託は変動費化するためだけではなく、人手不足の場合でも有効な方法です。順番に見ていきましょう。
給与を成果に連動させる
従業員の給与体系に変動化の要素を組み込むことで、人件費の一部を業績や成果に連動させましょう。具体的な要素は、下記のとおりです。
- 個人の成果
- チームの業績
- 会社全体の業績
上記に連動して、給与や賞与の一部を決定する仕組みを導入します。ただし、給与や賞与に変動性を持たせるためには、公正かつ透明性の高い評価制度の確立が欠かせません。
評価制度が曖昧なまま運用を開始すると、従業員の不満につながります。また、完全な歩合給・業績給にするのではなく、安定した基本給を維持しながら一部を変更するハイブリッド型もおすすめです。どのような手法をとる場合でも、従業員の意見をしっかりと聞き、慎重に進めなければなりません。
業務委託を活用する
自社業務の一部、またはすべてを業務委託することで、人件費を変動費化できます。特に、定型化された業務や高度な業務を委託するのがおすすめです。
たとえば、事務処理やITサポートなどが挙げられます。また、委託先は高いスキルや豊富なノウハウを持っているため、自社で実施するよりも成果を上げられる場合もあります。
さらに、企業は必要なときに必要な分だけ依頼できるため、繁忙期に利用し閑散期には自社対応するといった柔軟な対応も可能です。人手不足を感じているが、人を採用すると手が余る場合にもおすすめです。
非正規雇用を柔軟に組みあわせる
派遣社員やパートなど、非正規雇用の労働者を活用する方法もあります。非正規雇用を活用すると、会社の繁忙期だけ働いてもらったり業務量に応じて労働時間や契約期間を変えたりできるので、人件費を変動させやすいです。
特に派遣社員の場合、専門的なスキルや知識を持った人を見つけやすいというメリットがあります。さらに、正社員を雇うときにかかる採用費や採用後の教育費といった費用も削減可能です。会社の経営状況にあわせて、人の数を調整しやすくなる方法と言えます。
人件費を固定費から変動費に変えるときの注意点
人件費を固定費から変動費に変える際は、下記のポイントに注意しましょう。
- 法律やルールを必ず守る
- 従業員への説明は丁寧に行う
- 公平な評価の仕組みが重要
制度を変更する際は、「なぜ変えるのか」「どう変わるのか」「どんな影響がありそうか」を、従業員一人ひとりにしっかり伝えなくてはなりません。大きなインパクトが予想される場合は従業員向けの説明会を開いて、心配事や不明点があれば、どんな質問にも誠実に答えるようにしましょう。
特に、給与・賞与に影響があるときは、従業員が心から納得してくれなければモチベーションの低下につながる恐れがあります。情報を隠さずオープンに話し合い、従業員が新しいルールを不安なく受け入れられるような雰囲気を作ることが重要です。
人件費の固定費を見直したい会社におすすめの外注サービス
人件費の固定費を見直したい場合におすすめの外注サービスは、下記の通りです。
- i-STAFF
- まるごと人事
- セイヤク
- BackofficeForce
- フレクシーサポート
それぞれの概要と特徴を見ていきましょう。
i-STAFF
i-STAFFは、秘書業務や営業アシスタントなど幅広い業務を代行できるオンライン秘書・オンラインアシスタントサービスです。各種業務に精通したスタッフが在籍しており、スムーズかつ高品質な業務を提供します。
i-STAFFの特徴は、下記のとおりです。
- 採用率1%の優秀なスタッフが在籍
- 幅広い業務に対応
- 安心の返金保証付き
人件費の変動費化を進めるためには、各部門の業務を見直す必要があります。i-STAFFは部門をまたいだ依頼も可能なため、複数の外注先に頼る必要はありません。したがって、管理コストの削減にもつながります。
また、返金保証も付いているため、初めて利用する場合にもおすすめです。
なお、下記の記事でi-STAFFの口コミや評判をまとめました。こちらもぜひご確認ください。
まるごと人事
<出典:まるごと人事>
まるごと人事は、成長企業向けの採用代行サービスです。契約継続率95%以上のリピート率を誇っています。
まるごと人事の特徴は、下記のとおりです。
- 設計から運用、改善までほぼすべての業務を代行
- 支援実績540社以上
- 最短1ヵ月から契約可能
常時120社以上の支援を実施しており、リアルタイムな採用データをもとに業務をサポートします。ダイレクトリクルーティングにも精通しているため、積極的な採用を考えている場合におすすめです。
セイヤク
<出典:セイヤク>
セイヤクは、BtoB特化の営業代行サービスです。人材業界大手ならではの人材活用メソッドを組みあわせた専門チームを構築し、顧客の営業課題を解決します。
セイヤクの特徴は、下記のとおりです。
- 営業課題にあわせた専門チームを構築
- エリアや業界を問わない人材の供給力
- 正社員人材の固定配置による実績の安定と向上
独自の研修を受けた人材を案件ごとに固定して配置します。営業力の高い人材がサポートすることで、成果につなげます。
BackofficeForce
<出典:BackofficeForce>
BackofficeForceは、経理を中心にバックオフィス業務を代行するサービスです。幅広い業種や業態に対して実績があります。
BackofficeForceの特徴は、下記のとおりです。
- 採用費や人件費を削減する人手不足を解決
- 最短1週間で稼働開始
- 1,500社以上の実績
幅広い業種や業態の業務をサポートした経験とノウハウから、高品質なサービスを提供しています。公認会計士と税理士が監修しているため、安心して任せられます。
フレクシーサポート
<出典:フレクシーサポート>
フレクシーサポートは、情報システム部門をサポートする外注サービスです。業界20年以上の実績があります。
フレクシーサポートの特徴は、下記のとおりです。
- IT業務を統合的にサポート
- 定期的な改善提案
- 社内チームとの連携も可能
幅広くIT業務をサポートするため、顧客に情シス部門がない場合でも安心です。定期的にレポートを提出し、課題解決を図ります。
人件費を変動費にして利益アップを目指そう
人件費は固定費と見なされがちですが、変動費的な要素が含まれています。固定費を削減することで利益向上につながるため、企業経営においては人件費を変動費化することも重要です。
しかし、むやみに人件費を変動費化すると、従業員のモチベーション低下につながりかねません。そのため、給与・賞与に直接影響が出る場合は従業員にしっかりと説明し、不安を払拭するようにしましょう。
また、従業員の給与・賞与への影響を少なくする場合は、業務委託もおすすめです。必要なときに必要な分だけ依頼することで、人件費の削減につながります。自社に適した方法を見極めて人件費を変動費にし、利益向上を目指すのがおすすめです。
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