繁忙期とは?意味と使い方・仕事別の忙しい時期まとめ
ビジネスシーンにおいて「繁忙期」という言葉をよく耳にしますが、正しい意味や使い方を理解しないまま使用しているケースも少なくありません。そこで、
「なんとなく意味はわかるけど、正確な使い方や似た言葉との違いを知りたい」
「自分で理解している意味が正しいか不安」
このようにお考えではありませんか。なんとなくの意味で使用していては、ほかの人とのコミュニケーションが噛み合わない場合もあります。
そこで本記事は、下記についてまとめました。
- 繁忙期の使い方や類語・対義語
- 仕事・業種別の繁忙期7つ
- 繁忙期を乗り切る4つの方法
繁忙期を乗り切るためには「繁忙期」の意味を正しく理解することが重要なので、ぜひ最後までお読みください。
なお、繁忙期を乗り切るためには、アウトソーシングの活用がおすすめです。業務のアウトソーシングは、一時的な増員につながります。
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目次
繫忙期とは?
繁忙期は「はんぼうき」と読み、仕事量が増加し、企業や業界が忙しくなる時期のことです。通常は1年のうちで最も忙しい時期で、1日や2日ではなくある程度中期的な期間を指します。
ただし、仕事や業界によって繁忙期は異なり、ゴールデンウィークや年末年始など複数回の繁忙期がある場合もあります。
それでは繁忙期について、下記の項目を確認しましょう。
- 繁忙期の使い方
- 繁忙期の言い換え・類語
- 繁忙期の対義語
- 多忙期と繁忙期の違い
順番に紹介します。
1.繫忙期の使い方
繁忙期は、おもにスケジュールの調整時や、顧客に納期や価格の説明をする際に使います。たとえば、下記のような表現が一般的です。
- 繁忙期を迎える
- 繁忙期が続く
- 繁忙期を避ける
- 繁忙期を乗り切る
- 繁忙期が終わる
繁忙期は時期を指すので、続く動詞も時期に用いられるものと同様です。また、例文も紹介します。
- 繁忙期を迎えるため、人員の拡充が必要だ
- 例年より長く繁忙期が続いている
- 緊急性の低い業務は、繁忙期を避けて取り組もう
- なんとか繁忙期を乗り切った
- 今年もようやく繁忙期が終わる
なお、個人的に多忙な時期には使用せず、あくまで会社や業界に使用することを覚えておきましょう。「私は来月から繁忙期だ」とは言いません。
さらに、一時的に忙しい日にも使用しないため「明日と明後日が繁忙期だ」とも言いません。あくまでも「企業や業界」を対象に「ある程度の期間」に対して使用します。
2.繁忙期の言い換え・類語
繁忙期を言い換えた言葉や、類語を一部紹介します。
言い換え・類語 | 概要 |
---|---|
書き入れ時 |
商売が忙しいときに使用する。語源は「帳簿に取引を書き入れることが多いとき」だから。 おもに小売や飲食業界などの接客業で使われることが多い。 |
稼ぎ時 | 自分たちが多くの利益を得られる時期(商売繁盛の時期)で、顧客に対しては使わない。 |
立て込んでいる | 個人や部署・チームが一時的に忙しい状態で使用される。 |
忙しくて目が回る | 忙しい状態で使用される。基本的に個人や利益などの影響は受けない。 |
自分やチームが忙しいときに「立て込んでいる」を使う機会が多いように、利益の有無や相手によって使うべき言葉が異なるため注意しましょう。
3.繁忙期の対義語
続いて、繁忙期の対義語を一部紹介します。
対義語 | 概要 |
---|---|
閑散期(かんさんき) | 商売において取引や客入りが少ない時期のこと。 農業に限って「農閑期(のうかんき)」という言葉も使われる。 |
二八(にっぱち) |
一部の業界で、2月・8月は取引が振るわず、売れ行きが下降する月と言われている。 おもに季節商品の売れ行きが落ち着き、売上が落ちやすい。 |
閑古鳥(かんこどり)が鳴く | 商売が流行らない様子を示す慣用句。 |
繁忙期に対してよく使用される言葉が、閑散期です。利益の有無を問わず使われるため、単純に仕事がなく暇という状態でも用いられます。
4.多忙期と繁忙期の違い
繁忙期と似た言葉に「多忙期」があります。多忙期とは、非常に多くの物事を抱えて、自由に使える時間の無い忙しい時期のことです。
繁忙期との違いは「公私問わず使用すること」です。繁忙期は個人のことには使用しませんが、多忙期は自分が忙しい場合でも使用できます。多忙期は仕事や業界でも使用できますが、一般的にはやはり繁忙期が多く活用されるのでビジネスの会話ではあまり使用されません。
また、多忙期のほかにも類似した言葉があるので、紹介します。
類似した言葉 | 繁忙期との違い |
---|---|
繁盛期(はんじょうき) |
商売が繁盛し、利益が多い時期。儲かっていることを指す。 仕事が忙しくない場合でも使用される。 |
最盛期(さいせいき) | 物事において最も勢いがある時期。 忙しさを示す言葉ではない。 |
どちらも「忙しさ」の観点は含まれていないため、間違えないようにしましょう。一般的に、ビジネスにおいて忙しい時期を示す場合は「繁忙期」で十分です。
仕事・業種別の繁忙期7つ
繁忙期は「忙しい時期」を指しますが、仕事や業種によって異なります。下記の業界について、一般的な繁忙期を確認しましょう。
- 経理業務
- IT業界
- 物流業界
- 不動産業界
- ホテル業界
- 飲食業界
- アパレル業界
特に、経理業務は、ビジネスであればどの業界にも存在する重要な業務のひとつです。専門性の高い業務内容も多いため、繁忙期がいつなのか把握しておきましょう。順番に紹介します。
【業種1】経理業務
経理業務の繁忙期は決算時期ですが、1年において複数回あります。3月決算の企業であれば、下記の時期が繁忙期といえます。
- 3〜5月:決算関連業務
- 6月:株主総会(基本的に決算月の3ヶ月後)
- 11〜12月:年末調整
特に、年末調整は従業員全員分の書類や保険を確認するため、非常に手間がかかります。間違えて申告すると従業員の給与にも影響するので、注意しなければなりません。
企業の規模が大きくなり、従業員の数が増えるほど顕著になるため、経理担当者にとっては最も忙しい時期のひとつです。
このように、経理業務は通常業務と年次業務が重複したタイミングを繁忙期といいます。
【業種2】IT業界
IT業界には、業界における明確な繁忙期はなく、職種によって大きく異なります。
- エンジニア:システムのリリース前後
- マーケティング・営業担当:プロジェクトの開始時期
エンジニアのような開発技術者は、システムのリリース前後が繁忙期です。リリース前には、不具合(バグ)がないか最終確認をし、滞りなくシステムをリリースできるように追い込みをかけています。
また、リリース直後から数ヶ月は顧客からの問い合わせが多くなり、不具合修正やトラブル解決などの対応に追われます。重大な不具合や予期せぬ不具合が見つかった場合は、一時的にサービスをストップして緊急メンテナンスをする場合も多いです。
【業種3】物流業界
物流業界は何かを運搬する業務なので、人や物の移動が必要になる時期が繁忙期といえます。特に多忙を極めるのは、入学や就職などで新生活を始める2〜3月です。
引っ越し業者はもちろんですが、家具家電を地元で購入して配送するケースも多いため、配送業者も多くの仕事を抱えます。
さらに、季節性の強いイベントや、地域の特産品が出回る時期も多忙です。たとえば、クリスマスにはケーキに関連する配送が多くなりますし、さくらんぼやマンゴーは夏に旬を迎えます。
つまり、物流業界は、ほかの業界の繁忙期と共通になりやすい特徴をもっているのです。
【業種4】不動産業界
不動産業界も、就職や転勤、入学など新生活の始まる2〜3月が繁忙期です。また、同様に秋の人事異動がある9〜10月も忙しく、特に賃貸契約が増加する傾向にあります。
さらに、地域によっては季節によるトラブルも増加するため、対応が必要な場合も多いです。たとえば、夏のエアコントラブルや雪国の積雪です。
特に、雪が多いところでは融雪装置や雪かきなど、一般生活に支障をきたすこともあります。不動産側が対策することで入居者の満足度も上がるため、通常業務に加えて対応しなければなりません。
【業種5】ホテル業界
ホテル業界は、大型連休が繁忙期です。具体的には、下記のとおりです。
- ゴールデンウィーク
- お盆
- シルバーウィーク
- 年末年始
特に、ゴールデンウィークは旅行する人が多く、人気のあるホテルは予約が必要なほど盛況です。また、消費者向けの大きなイベントが開催される場合は、近隣のビジネスホテルを利用するケースもあります。
このように、ホテル業界は人が大きく動くタイミングにあわせて、繁忙期が訪れます。
【業種6】飲食業界
飲食業界にも複数の繁忙期があります。
- クリスマスや忘新年会が盛んな12〜1月
- 歓送迎会の多い3〜4月
さらに、学生が夏休みを迎えると料金設定が控えめな店舗は、人気が出ることもあります。全国展開する大規模なチェーン店は上記の傾向が強いですが、個人で経営しているような小規模な店舗では季節的な繁忙期の影響は比較的穏やかです。
【業種7】アパレル業界
アパレル業界は、大型連休が繁忙期といえます。
また、決算セールのような安売りのイベントや春夏のバーゲンなどを実施する店舗では、そのタイミングで多忙になるケースも多いです。さらに、季節商品の入れ替えも忙しくなり、夏物や冬物が出始めるころは多くの消費者が訪れます。
繁忙期を乗り切る4つの方法
繁忙期を乗り切るためには、下記の方法があります。
- アウトソーシングを利用する
- 優先順位を明確化する
- ほかの部署に協力を依頼する
- 休憩は確実に取る
特に、アウトソーシングを利用することで、コストを抑えて人員の補充が可能です。順番にみていきましょう。
【方法1】アウトソーシングを利用する
繁忙期を乗り切るおすすめの方法は、アウトソーシングを利用することです。アウトソーシングの利用には、下記のメリットがあります。
- 費用を抑えられる
- 高品質な業務ができる
- 短期間のみの依頼が可能
特に、繁忙期のみ依頼できて、なおかつ費用が抑えられる点は費用対効果が高いです。新たに人員を雇い入れる場合と違い、採用コストや教育コストがかかりません。
無料トライアルを実施している業者も多いため、初めての場合は無料トライアルから始めてみることがおすすめです。
なお、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』は、2週間(6時間分)の無料トライアルがあるうえ、3ヶ月から契約できます。幅広い業務に対応しているので、まずはお気軽に問い合わせから始めてみてください。
【方法2】優先順位を明確化する
業務の優先順位を明確にし、適切な順番でこなすことが重要です。優先順位を設定せず、適当な順番で業務を行っても非効率的で時間がかかります。
さらに、やりたい業務ややりやすい業務ばかりを優先して、腰が重い業務は後回しにするケースも多いです。最終的な納期に間に合えばよいですが、後回しにし過ぎた結果、納期遅れにつながっては元も子もありません。
そのため、下記の流れに沿って優先順位を考えてみましょう。
- 業務を分解してやるべきタスクを洗い出す
- 納期順に並べる
- その他の情報を整理して優先順位をつける
優先順位をつけて可視化するだけで脳がクリアになり、効率的に業務ができます。同じ工数でより多くの業務ができるため、繁忙期を乗り切ることにつながります。
【方法3】他部署に協力を依頼する
リソースに余裕がある部署やチームに、業務を手伝ってもらうこともひとつの方法です。業界自体が繁忙期とはいえ、部署やチーム単位でみると比較的リソースが空いている場合もあります。
専門的な知識やスキルが必要な場合は難しいですが、来客対応や電話の一次対応などはサポートしやすい業務です。なかには少しレクチャーするだけでできるような業務もあります。
繁忙期を迎えてから業務を切り出すのは難しいため、あらかじめ考えておくとスムーズに依頼可能です。また、普段からサポートできるような体制を整えておくことも重要です。
【方法4】休憩は確実に取る
業務に取り組んでいる場合は、確実に休憩を取るように意識しましょう。近年では働き方改革の推進もあり、積極的に休憩を取るように変化しています。
しかし、それでも忙しくなると休憩する時間を惜しんで、業務を続けるケースが多いです。休憩を取らずに業務を続けると、集中力が低下し、ヒューマンエラーにつながります。
また、効率も落ちるため、結果的にかえって時間がかかるケースもあります。そのため、定められた休憩時間はしっかりと休憩しましょう。
さらに、重要なポイントは、上司が率先して休憩を取ることです。人によっては「上司が休憩していないから取りづらい」と感じる人もいるため、チーム全体の効率アップを意識しましょう。
繁忙期を乗り切るために業務効率化が重要
繁忙期は、業界や会社に対して用いられる言葉で、基本的に「忙しい時期」を指します。すべての業界や仕事に繁忙期はありますが、そのタイミングは業界や仕事で異なります。とはいえ、どのような業界や仕事でも、残業や休日出勤で対応しているケースも多いです。
残業や休日出勤を少なくするためにも、アウトソーシングや優先順位の設定で業務効率化を目指しましょう。繁忙期を乗り切るためにも、日頃から準備しておくことが重要です。
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