日本企業のChatGPT活用事例10選！具体的な導入例を参考にAIをビジネスに利用しよう

AIを活用したチャットサービスのChatGPTは、多くの企業で活用されるほど便利なツールです。

そこで、

「ChatGPTのメリットや注意点は？」

「具体的な活用事例を知りたい」

このようにお考えではありませんか。

ChatGPTは今までにない技術なため、稟議をとおすのが難しく、導入ハードルは高いかもしれません。しかし、生産性向上や業務効率化を期待できるため、導入した企業から業績アップできる可能性があります。

そこで本記事では、下記をまとめました。

ChatGPTの活用例を知り、導入イメージを固めたい方は、ぜひご覧ください。

ただし、ChatGPTには誤った内容を生成するリスクもあるため、人による確認が欠かせません。「結局手間がかかるから導入しづらい」という場合は、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービスを活用するのがおすすめです。

i-STAFFは正確、かつスピーディに対応するため、安心して業務を依頼できます。i-STAFFの詳細は、下記よりご確認ください。

ChatGPTとは？

ChatGPTはOpenAI社が開発した、チャットコミュニケーションツールです。自然言語処理に優れ、人間と対話するかのような回答を得られます。回答精度の高さが話題となり、ChatGPTの存在は急速に認知されました。

また、基本的に無料で使用できる点も、普及した要因のひとつと言えます。ChatGPTは、下記のような対応が可能です。

さらに、APIを活用して外部ツールと連携できるため、企業でも便利に活用できます。次に、具体的な活用例を紹介します。

日本企業の具体的なChatGPT活用例10選

日本企業の具体的なChatGPT活用例は、下記のとおりです。

それぞれの概要を紹介します。

【活用例1】社内AIチャットシステムで業務効率化

株式会社ベネッセホールディングスは、グループ社員向けにChatGPTを活用したAIチャットサービスを運用しています。「BenesseGPT」と名付けられたAIチャットシステムは、社員がいつでも使用でき、セキュリティーも万全です。業務効率化や商品開発に向けた技術活用の検証に利用されています。

ChatGPTは入力した情報の取り扱いに注意が必要ですが、BenesseGPTはクローズドな環境で外部に情報が漏洩しない仕様になっており、安全に利用できます。

参考：社内AIチャット「Benesse GPT」をグループ社員1.5万人に向けに提供開始

【活用例2】広告オペレーションの工数削減

株式会社サイバーエージェントでは、デジタル広告のオペレーションにかかる作業時間を削減するためにChatGPTを活用しています。広告効果を最大化するためには、広告の配信設定や効果に応じた運用改善、レポート作成など多くの作業が必要です。

同社の広告オペレーションでは、人的な作業時間が月に23万時間も費やしていました。ChatGPTを自動回答や海外拠点とのコミュニケーションに活用し、23万時間のうち30%にあたる7万時間の削減を目指しています。

参考：ChatGPTで広告運用の実行スピードを大幅短縮する「ChatGPTオペレーション変革室」を設立 ～ 「ChatGPT」を適切かつセキュアに活用することでオペレーション総時間の30%を削減へ ～

【活用例3】コーディングとアンケート結果分析にかかる時間を削減

パナソニックコネクト株式会社は、国内の社員に対してChatGPTを活用した「ConnectAI」を開発・導入しました。同ツールは質問やプログラミング、文章作成などに利用されています。特徴的なのは、1日に5,800回程度使用されていますが、全く使っていない人もいるという点です。

同ツールを使用して、「コーディング前の事前調査に3時間かかっていたのが5分でできた」「アンケート結果の分析に9時間かかっていたのが6分になった」などの結果が出ています。

参考：パナソニックは「ChatGPT」をこんな仕事に使っている

【活用例4】SNSの投稿文を自動生成

GMOペパボ株式会社は同社が展開する3つのEC関連サービスにおいて、ChatGPTと連携し、SNS集客に利用できるPR文や商品説明文を自動生成する機能を提供しました。ユーザーが登録した商品情報をもとに、SNSに共通して投稿できる文章を自動生成します。最適なキーワードやハッシュタグはもちろん、絵文字を含んだ文章が生成されるため人間に近く、より効果的な投稿が可能です。

参考：GMOペパボ、AI（ChatGPT）を活用したマーケティング支援機能をEC関連3サービスにて提供開始 ～AIテクノロジーを活用した研究・開発を加速～

【活用例5】リサーチや文章作成をサポート

大和証券株式会社は、情報が外部に漏れないセキュアな環境下でChatGPTを導入し、下記の効果があると見込まれています。

正確性の確認は必要ですが、高い効果を期待されています。

参考：大和証券、対話型AIの「ChatGPT」を導入し全社員約9,000人を対象に利用を開始

【活用例6】小論文と作文を添削

株式会社みんがくは、ChatGPT搭載の学習塾支援サービス「作文添削専門国語の先生のBUKA」を開発しました。同サービスには、小論文・作文添削に特化したプロンプトがインプットされています。

添削という負担の重い業務をサービスが肩代わりすることで、先生はコミュニケーションを中心とした人間でしかできない業務に注力できるようになります。また、同サービスの添削はあくまでも案であり、先生の確認や手直しを経て生徒に回答を戻すシステムです。完全に任せきらないため、「ChatGPTに任せるのが不安」という方でも安心できます。

参考：ChatGPT搭載の学習塾支援サービス 「小論文・作文添削専門　国語先生のBUKA」リリースを発表

【活用例7】AIチャットボットで社内FAQやカスタマーサポートに活用

エボラニ株式会社は、ChatGPTを活用したAIチャットボットを開発しました。自社特有のデータをもとに回答するため、カスタマーサポートはもちろん、社内の問い合わせ対応や教育システムとしても活用できます。

自社特有のデータをインプットされたAIをWebやLINE、Slackなどと連携して利用可能です。ChatGPTの精度の高さから、人が回答するような自然な言語で対応します。

参考：エボラニ株式会社

【活用例8】リサーチ業務や制作物の品質向上を実現

株式会社コムニコは、生産性と制作物の品質向上を目的としてChatGPTを導入しました。同社はSNSの開設・運用を支援しており、コンテンツ制作に必要なリサーチ業務を効率化し、生産性をより高めることができるとしています。

また、AIで生成した画像や文章をもとに従業員が精度を高め、制作物の品質向上が可能です。ChatGPTを有効活用するために、社内マニュアルの整備や担当者へのレクチャーを実施しています。

参考：コムニコは、業務における「ChatGPT」活用の導入により生産性と創造性の向上を図ります

【活用例9】インサイドセールスのサポート

ポート株式会社は、土日や深夜帯などのユーザーからの問い合わせに対して、ChatGPTを活用した問い合わせ対応システムの提供を検証しています。営業時間外の問い合わせに対してインサイドセールスの対応が難しく、翌営業時間内で再度アプローチをしていました。

ChatGPTを活用したシステムを提供することで、営業時間外での即時案内が可能となり、対応力が向上します。結果として見込みユーザーを離脱させることなく、成約率の向上が期待できます。

参考：対話型AIチャットボット「ChatGPT」を活用したインサイドセールス自動化への検証開始/a>

【活用例10】リモートワークの不都合を改善

日本情報通信は、従業員の生産性向上や業務改善のためにChatGPTを導入しました。同社は、リモートワークによる勤務が80%以上を占めており、Web会議ツールやバーチャルオフィスなどのさまざまなコミュニケーションツールを活用してきました。

しかし、リモートワークでは「同僚にちょっとした質問をする」という気軽さが失われ、その都度チャットやオンライン会議を設定していたため生産性を阻害する要因となっていました。ChatGPTを活用することで、従業員はいつでも必要な知識やアイデア、ヒントを得られるようになります。

参考：日本情報通信、「ChatGPT」全社展開で業務効率化とハピネス経営を推進

ChatGPTを業務に活用する3つのメリット

ChatGPTを業務に活用するメリットは下記のとおりです。

ChatGPTの利用は、従業員のリソース確保につながります。そのため、業務を効率化でき、空いたリソースでコア業務に専念できます。順番に見ていきましょう。

【メリット1】業務効率化による生産性向上を見込める

ChatGPTは、わずか数秒から数分で1,000文字単位の文章が作成できます。作業者のやるべきことは、ChatGPTに文章の概要や条件を伝え、できあがった文章をチェックするだけです。

専門性の高い文章の場合はチェックに時間を要しますが、基本的な文書作成やルーティン作業はChatGPTに任せて問題ありません。今まで作業者が担当していた業務を任せることで、作業者のリソースを大きく確保できます。

確保したリソースをコア業務にあてることで、生産性の向上が可能です。さらに、APIを活用すると外部ツールとも連携できるため、多くのワークフローの効率化につながります。

【メリット2】コスト削減による利益向上が期待できる

ChatGPTの利用で担当者の負担が減少するため、その分の人件費が節約できます。また、担当者の負担が大きくて残業している場合は、新規雇用で対応するケースもありました。しかし、従業員を新しく増やす場合、下記の費用がかかります。

一方で、ChatGPTを活用すると追加費用はほぼかかりません。本格的に導入する場合は、多機能な有料版のChatGPT Plusを検討するのもおすすめです。ChatGPT Plusは月額20ドルと安価なので、コストパフォーマンスが高いです。

【メリット3】品質向上による顧客満足度の向上を図れる

ChatGPTは自然言語処理のAIなので、学習が進むと品質が向上します。使えば使うほど回答の精度が上がり、担当者や顧客の満足度向上が可能です。

たとえば、ChatGPTの有効的な活用方法のひとつに、チャットボットがあります。チャットボットは、質問に対して適切な回答やヘルプページを案内できますが、学習が進み精度が上がれば利用者の課題を的確に解決できる案内が可能です。消費者向けのカスタマーサポートはもちろん、企業内のヘルプデスクとしても役立ちます。

ChatGPTを業務に活用する際の注意点

ChatGPTを業務に活用する際の注意点は下記のとおりです。

ChatGPTは幅広い質問に回答し、的確な文章を作成してくれますが、100%間違いのない文章というわけではありません。そのため、現場では作成された文章に対して、人によるチェックが必要です。

もし、ChatGPTが作成した文章に間違った内容が含まれていた場合、確認せずに公開すると企業の信用問題に発展しかねません。したがって、どのような文章でも「ChatGPTは間違うもの」という意識を持っておきましょう。

業務効率化はi-STAFFにお任せください

業務効率化を図る場合は、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービスの利用もおすすめです。ChatGPTの活用では人による確認が必要なため、内容によっては担当者の負担が大きくなり、業務効率化にならないケースもあります。

一方で、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービスは厳重に人によるチェックを行うため、クライアントの手間はかかりません。

たとえば、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』は、正確でスピーディな業務を提供します。さらに、下記の特徴があります。

部門をまたいで、外注先の一本化も図れるため、業務効率化を目指す場合はぜひご検討ください。

なお、下記の記事で、i-STAFFの評判や口コミを紹介しています。i-STAFFに対する生の声を知りたい方はぜひご確認ください。

i-STAFF(アイスタッフ)導入企業の評判・口コミは？料金・導入事例を紹介

ChatGPTを活用して、業務効率化を実現しよう

ChatGPTは、対話式で回答や文章を作成してくれるため、誰でも扱いやすいツールです。情報の取り扱いや人によるチェックが必要など、まだまだ完全に任せきることはできませんが、生産性向上やコストの削減に高い効果を期待できます。

導入企業も増えているため、競争に負けないよう積極的に活用するのがおすすめです。