海外リサーチの方法・かかる費用とおすすめ業者を紹介
海外で事業を展開したり海外ユーザーを取り込んだ商品開発をしたりする場合は、海外リサーチが欠かせません。そこで、
「海外リサーチの具体的な方法が知りたい」
「海外リサーチをするメリットは何?」
このようにお考えではありませんか。
日本での感覚そのままで海外進出したり海外向け商品を販売したりすると、期待していた成果が得られない恐れがあります。そこで本記事は、下記について紹介します。
- 海外リサーチを行う目的4つ
- 海外リサーチの方法4つ
- 海外リサーチを業者に依頼するメリット4つ
海外での活動を成功させたい方は、ぜひ最後までお読みください。
なお、海外リサーチ(特に現地調査)は、数百万単位で費用がかかる場合もあります。
大がかりなリサーチではなく、デスクリサーチのように簡単なリサーチを依頼する場合は、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス「i-STAFF」がおすすめです。採用率1%の優秀なスタッフが丁寧にリサーチを進めます。
i-STAFFの詳細は、下記からご確認ください。
目次
海外リサーチとは?
海外リサーチとは、事業の対象となる国や地域の市場を調査することです。現代のビジネスでは生産者が作りたいものを作っても成功は難しく、消費者が求めるものを作る必要があります。
そのためには、実際に商品やサービスを利用する消費者の意見や地域の特性などの情報が欠かせません。海外リサーチが不十分なままで商品やサービスを展開しても、満足な売上は上がらない可能性が高いです。
したがって、下記の情報を事前にリサーチしなければなりません。
- 市場規模
- 消費者の動向
- 対象国の法律
事前にリサーチして消費者に求められるものを作れば、海外での成功につながります。
海外リサーチを行う目的4つ
海外リサーチを行うおもな目的は、下記のとおりです。
- 事業の海外進出
- 商品の開発・改良
- 競合他社の動向を把握
- 海外企業の把握
特に、すでに海外進出している競合他社の動向は、差別化を図るためにも確認しておかなければなりません。順番に紹介します。
【目的1】事業の海外進出
事業の海外進出を考えている場合は、海外リサーチは必須といえます。海外で事業を行うにも関わらず現地のことを何も知らなければ、スムーズに事業をこなせず成果を上げられない恐れがあるからです。
たとえば、下記の情報が重要です。
- 現地人材の生活に必要な費用
- 流通網
- 市場規模
国や地域によっては日本よりも人件費を抑えられるため、コストの削減につながります。しかし、材料の調達などに必要な流通網が敷かれているのか不明なままでは、具体的な海外進出は困難です。
データが一切ない状態で海外進出することはリスクが高いため、海外リサーチを実施しましょう。
【目的2】商品の開発・改良
新しい商品やサービスを海外で展開する場合は、対象国でのニーズを把握しておく必要があります。日本でのニーズを満たす商品やサービスでも、海外で求められるニーズと異なることは少なくありません。
- どのような商品やサービスが流行しているのか
- 今後流行しそうなものは何か
- 生活で困っていることは何か
上記の内容をリサーチして、自社の商品やサービス開発に役立てましょう。基本的に消費者が困っていることにフォーカスすることで、海外展開のヒントにつながります。
【目的3】競合他社の動向を把握
すでに海外に展開している競合他社がある場合にも、海外リサーチが有効です。海外に進出している企業は多くなり、対象国によってはすでに日本企業による市場が形成されている場合があります。
競合他社が多数いる場合は、消費者のリサーチだけではなく、競合他社の動向も把握しましょう。たとえば、下記の内容が重要です。
- ベンチマークとすべき競合他社はいるか
- どのような事業を展開しているのか
- 競合他社と自社の強みは何か
現地消費者の動向をリサーチして商品やサービスを展開しても、競合他社との違いがなければ効果は上げづらいです。競合他社にはない自社だけの強みをアピールするためにも、競合他社の動向を把握しましょう。
【目的4】海外企業の把握
海外企業の動向を把握することも、海外リサーチの重要な目的です。海外企業がどのように事業を展開しているのか把握することも、ビジネスを成功させるうえで有効だからです。
海外企業のビジネスモデルや戦略をリサーチすることで、より現地消費者のニーズを満たす戦略を打ち立てられます。また、海外で人気のある商品やサービスを日本で展開する場合にも、海外企業の把握は重要です。
海外企業の人気商品やサービスを把握できれば、代理販売のビジネスで成功しやすくなります。
海外リサーチの方法4つ
海外リサーチの方法は、大きく4つに分けられます。
- デスクリサーチ
- 現地調査
- 専門家への調査
- 電話調査
現地調査は、直接現地の人にリサーチします。手間や費用がかかるため難易度が高い反面、生の声を取得できます。ひとつずつ詳しくみていきましょう。
【方法1】デスクリサーチ
最も手軽にできる海外リサーチが、デスクリサーチです。デスクリサーチとは、インターネットを活用して現地の情報や公表されているデータを取得するリサーチ方法です。
現地に赴く必要がないため、手間やコストがかかりません。最小限のリソースで、誰でも始めやすい点が特徴です。
ただし、インターネットで取得できる情報は、すべてが正しいとは限りません。なかには憶測やデマが混ざっていたり、正しくてもすでに古くなったりしている恐れがあります。
得られた情報が最新版で本当に正しいのか、判断する力が必要です。官公庁が発表しているデータのように、できる限り一次情報を参考にすることで正確な情報を得られます。
また、インターネットではなく、図書館で調べる場合もデスクリサーチと呼ぶ場合があります。図書館はインターネットよりも正しい情報が多いのですが、インターネットより手間がかかるうえ書籍によっては情報が古くなっているため、注意が必要です。
【方法2】現地調査
現地調査は、現地に赴いて直接調査する方法です。現地で直接調査するため、渡航費や滞在費などの費用や手間がかかる反面、デスクリサーチと比べて正確な情報を得られる可能性が高まります。
現地に調査員がいる場合は、代行してもらうことでコストダウンが可能です。また、現地調査といっても、細かくいくつかの手法に分けられます。
- 街頭調査
- グループインタビュー
▼街頭調査 街頭調査は、街中で直接アンケートに回答してもらう調査です。一般的に、スーパーやコンビニなどの人が集まるところで実施します。手間はかかりますが、直接、現地住民の意見を取得できます。
▼グループインタビュー グループインタビューは、調査対象者を複数人集めて、あるテーマについて自由に意見を出してもらう調査方法です。複数人が参加するため意見を出しやすく、さまざまな立場の意見を取得できます。ただし、他人の意見につられることもあり、深い内容を聞き出したい場合は向いていません。
【方法3】専門家への調査
海外リサーチの方法のひとつに、専門家への調査が挙げられます。現地調査では消費者が思う意見を得られる一方で、専門家への調査では統計的なデータを得られることが多いです。
ただし、専門家といっても誰にヒアリングするのかで得られる結果は大きく異なります。
- 対象国の情報に知見をもつ権威者
- 対象国出身の権威者
- 日本に住んでいる対象国出身者
誰にヒアリングすると知りたい情報がわかるのか、事前リサーチが必要です。インターネットで調べられるため、あらかじめ「誰に」「何を」ヒアリングするのかを明確にして調査を進めましょう。
【方法4】電話調査
電話調査は、調査対象者に電話でアンケート調査を行う方法です。直接現地に赴かなくても現地にいる消費者の意見を聞くことができるため、費用も抑えられ、かつ情報の正確性も高い方法といえます。
調査対象の連絡先を取得するために手間はかかりますが、電話がつながればその場で回答を得られるためスピーディに調査を進められます。
ただし、音声のみでやりとりするため、表情の変化や身振り手振りなどの細かな感情まで読み取ることは困難です。近年ではWeb会議ツールも普及しているため、電話調査と同様の感覚で活用できます。
海外リサーチを業者に依頼するメリット4つ
海外リサーチは自社で実施できますが、業者に依頼する方法もあります。業者に依頼するメリットは、下記のとおりです。
- 語学が堪能なためスムーズに調査できる
- 文化の違いやリアルタイムの状況を把握できる
- 時間と手間がかからない
- 高品質なリサーチ結果を得られる
特に、海外リサーチで重要なポイントは、言語の壁です。現地の言葉は話せても、微妙なニュアンスまで理解することは困難です。順番にみていきましょう。
【メリット1】語学が堪能なためスムーズに調査できる
海外リサーチをする際は、微妙なニュアンスをとらえられる語学力が必要です。現地調査はもちろん、場合によってはデスクリサーチを進める際も正確な理解を求められます。
たとえば、デスクリサーチを進めていくと、現地の言語で書かれた文献や論文の翻訳が必要になるケースがあります。単純に日本語に訳すだけの場合はストレートに訳せばいいのですが、文章で表現されている感情までとらえられません。
このようなニュアンスは、現地の言葉に堪能な人でなければわからないものです。また、現代では自動翻訳の精度が上がっていますが、やはり人による翻訳に及びません。
時間がかかるうえ、正確さに欠けます。したがって、海外リサーチは、業者への依頼がおすすめです。
【メリット2】文化の違いやリアルタイムの状況を把握できる
海外リサーチを業者に依頼することで、文化や生活習慣、現地のリアルタイムの状況を把握できます。自社でデスクリサーチを進めた場合、古い情報ばかり集まる恐れがあります。
インターネットで得られる情報は、常に最新とは限りません。そして、古くなった情報をもとにビジネスを進めるのは、失敗の危険性を高めてしまいます。
特に、下記の情報には注意が必要です。
- 海外企業に対する規制の情報
- 輸入にかかる関税
- 取り扱いを禁止している飲食物・物品
たとえば、宗教上の理由で禁止されている飲食物があります。禁止されている飲食物が解禁になることはほぼありませんが、現地の文化や生活習慣に詳しくない場合は把握しておかなければなりません。一方で、税制度は改正される場合もあるため、輸入に関する金銭トラブルを避けるためにも確認する必要があります。
常に最新の情報をキャッチしておくためには、業者に海外リサーチを依頼することがおすすめです。
【メリット3】時間と手間がかからない
海外リサーチを業者に依頼することで、時間と手間をかけずに調査結果を得られます。海外リサーチ業者には、海外における独自のネットワークをもっていたり、それまでに何件も実施してきた実績があったりするからです。
一方、自社で海外リサーチを進めると、多くの時間と手間がかかってしまいます。たとえば、デスクリサーチはインターネット検索で翻訳しながら情報収集し、調査結果をまとめます。
翻訳の正誤確認もしながら報告書や資料を作成するため、膨大な時間と手間がかかるのです。また、現地調査に赴く場合は、海外出張の手間や費用がかかります。
海外リサーチ業者に依頼すると、このような時間や手間、費用がかかりません。自社で実施する場合をシミュレーションし、費用対効果次第では海外リサーチ業者に依頼しましょう。
【メリット4】高品質なリサーチ結果を得られる
海外リサーチ業者に依頼すると、自社で対応するより高品質なリサーチ結果を得られます。特に、デスクリサーチだけではなく現地調査を依頼できる場合も多いため、正確で新鮮な情報を提供してくれます。
海外リサーチ業者による高品質なリサーチ結果は、ビジネスの戦略立案に有効です。ビジネスの戦略立案は成否に直結する重要なステップなので、間違っている・古くなっている情報をもとに立案するとビジネス成功が困難になります。
失敗まで至らなくても、軌道修正が必要となり、成功まで遠回りになる可能性が高いです。最短距離でビジネスを成功させるためにも、海外リサーチ業者に依頼することをおすすめします。
海外リサーチ業者の費用相場
海外リサーチを依頼する場合は、50万円以上かかるといわれています。具体的な費用は、海外リサーチ業者のWebサイトに記載されていないことがほとんどです。
対象となる国や地域、リサーチ方法によって大きく異なるため「見積もり」が必要と考えられます。場合によっては数百万円かかる場合もあるため、具体的な予算を立てる場合は海外リサーチ業者に見積もりを出してもらうことがおすすめです。
その場合は、対象国だけではなく、概要や要件などを用意しておくとスムーズに進みます。
おすすめ海外リサーチ業者6選
おすすめの海外リサーチ業者は、下記のとおりです。
- マクロミル
- グローバルマーケティングラボ
- リスキーブランド
- バルク
- クロス・マーケティング
- インテージ
それぞれの特徴を簡単に紹介します。
【おすすめ1】マクロミル
<出典:マクロミル>
マクロミルは、90カ国に1.1億人のパネルネットワークをもっており、幅広い海外リサーチが可能です。
株式会社マクロミルには、下記の特徴があります。
- 対象国は90カ国以上
- 複数国の海外リサーチもワンストップで可能
- 海外専門スタッフが海外リサーチをサポート
- オフラインの海外リサーチも対応可能
特に、オフラインの海外リサーチでは、現地法人や海外パートナーによる定性・定量調査ができます。また、調査ニーズにあわせて最適な海外リサーチを提案してくれるため、海外リサーチが初めての場合におすすめです。
海外リサーチの費用は記載されていないため、まずは問い合わせてみましょう。
【おすすめ2】グローバルマーケティングラボ
<出典:グローバルマーケティングラボ>
グローバルマーケティングラボは、40カ国以上の海外市場リサーチ実績をもつ海外リサーチ業者です。海外市場への新規参入や既存マーケットの拡充など、海外事業全般をサポートしています。
グローバルマーケティングラボの特徴は、下記のとおりです。
- 調査実績が豊富
- 高いリサーチ能力で生の声を収集
- 高品質な情報収集を実現
特に、現地の住民だけではなく現地企業や政府機関にコンタクトできるため、オープンデータでは得られない現場の「生の声」を収集できます。
【おすすめ3】リスキーブランド
<出典:リスキーブランド>
リスキーブランドは、海外リサーチも手がけるブランドコンサルティング企業です。海外リサーチでは、130カ国以上のネットワークで海外事業を支援しています。
リスキーブランドの特徴は、下記のとおりです。
- フランス・シンガポール・スウェーデンのネイティブな従業員がいる
- ヨーロッパ世論・市場調査強化ネットワークを活用している
- 定量調査やフォーカスグループなど、複数のリサーチが可能
特に、ネイティブの従業員が在籍しているため、単なるリサーチに留まらずグローバル感覚の分析が可能です。
【おすすめ4】バルク
<出典:バルク>
バルクは、マーケティングリサーチやコンサルティングなどを手がける企業です。海外各国のネットリサーチのほか、インタビュー調査や会場調査など多くのリサーチに対応しています。
バルクの特徴は、下記のとおりです。
- 複数国での調査をワンストップで実施
- ネットリサーチ以外の調査手法に対応
- 品質管理体制を厳格化し、質の高いモニターネットワークを構築
複数社のパネル会社と提携しているため、調査内容に最適なパートナーを選択し、ワンストップで調査が完了します。また、新興国のネットリサーチも可能です。
【おすすめ5】クロス・マーケティング
<出典:クロス・マーケティング>
クロス・マーケティングは、マーケティングリサーチやコンサルティングを手がける企業です。海外リサーチでは、新興国市場への新規参入や事業拡大など、グローバル市場で成功するためのマーケティングを支援しています。
クロス・マーケティングの特徴は、下記のとおりです。
- 複数の業界・対象国において豊富な実績をもつ
- 国内に選任チーム20名以上の体制を構築
- スピードと高品質なサービスの提供
欧米先進国や東南アジア、オセアニアを中心にワンストップで高品質な海外リサーチが可能です。20カ国以上の複数国を対象としたプロジェクトにも対応しています。
【おすすめ6】インテージ
<出典:インテージ>
インテージは、国内最大手のマーケティングリサーチ会社です。アジアNo.1のリサーチ会社として年間400本以上の海外リサーチを提供しています。
インテージの特徴は、下記のとおりです。
- 全世界に広がるネットワーク
- 年間400以上の豊富なプロジェクト実績
- 幅広い課題へワンストップで対応
年間のグローバルプロジェクトは400本以上で、業界でもトップクラスの実績を誇ります。対象国が豊富なことはもちろん、大都市だけではなく内陸部や農村部のリサーチもカバーしています。
正確な海外リサーチは業者への依頼がおすすめ
海外リサーチとは事業の対象となる国や地域を調査することで、自社で対応すると膨大な時間と費用、手間がかかります。ビジネスの海外展開を始めとして多くのシーンで必要とされる海外リサーチですが、間違った情報や古くなった情報を採用すると、事業の妨げとなる恐れがあります。
正確で鮮度の高い情報を得るためには、海外リサーチ業者を活用しましょう。
しかし、現地調査まで行うと数百万単位で費用がかかってしまうことも少なくありません。そこまで大規模なリサーチが必要ないという場合は、オンライン秘書の利用がおすすめです。
オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』は、デスクリサーチのように簡単な海外リサーチに対応しています。i-STAFFの詳細は、下記よりご確認ください。
オンラインで業務を
アウトソースするならi-Staff
こんな事でお困りでは御座いませんか?
・スタッフの雇用コストが高い・・
・雑務に追われてコア業務に集中が出来ない・・
・とにかく今すぐ業務を手伝って欲しい!
こんなお悩みがあれば、i-Staffで解決できるかも知れません!
【i-Staffが選ばれてる理由】
i-Staffは下記のような理由で多くのお客様にお選び頂いております。
1.全国から選ばれた採用率1%の優秀な人材が業務を対応
2.レスポンスが早くスピーディな業務対応
3.書類のスキャンなどオフライン業務も対応可
4.チーム制で対応する為退職リスクがない
業務をアウトソースする事でスマートな経営が可能になります。
ぜひこの機会にi-Staffの導入をご検討ください。