経理の繁忙期はいつ?忙しい時期を乗り切るためのポイント
経理には繁忙期があり、乗り切るための対策を講じなければ大きくリソースを消費してしまいます。しかし、
「経理の繁忙期はいつごろ?」
「経理の繁忙期を乗り切るためのポイントが知りたい」
このようにお考えではありませんか。
経理の繁忙期はある程度決まっているので、事前に対策しておけば慌てずに対応できます。そこで本記事では、下記をまとめました。
- 経理の繁忙期の時期
- 経理に繁忙期が生じる理由
- 経理の繁忙期を乗り切る方法
経理の繁忙期をスムーズに乗り切りたいとお考えの場合は、ぜひ最後までお読みください。
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目次
経理の繁忙期
経理には、1年を通して業務が集中する時期があります。企業の会計処理や決算業務などが重なるため、経理担当者にとって忙しい時期です。
企業の規模や業種によって繁忙期は異なりますが、多くの企業では下記の時期が繁忙期です。
- 月次:月初・月末
- 年次:3月〜6月・12月〜翌年1月
- 決算月
月初と月末は、請求書の発行や入金確認、支払処理など月次決算処理に関連する業務が集中するため忙しくなります。順番に見ていきましょう。
月次の繁忙期
経理担当者にとって、月初と月末は月次業務が集中するため、特に忙しい時期です。月末に締め作業を行い、月初に請求書発行や支払業務などをするため、業務量が必然的に増加します。
月次業務に加え、日次業務も並行して行う必要があるため、月初と月末は労働時間が増えがちです。月初・月末は従業員から提出物が必要な業務も多く、確認や修正作業も発生するため、さらに負担が増加します。
たとえば、経費精算の処理において従業員から不備のある提出物があった場合、修正依頼や再提出などの対応をしなければなりません。
したがって、複数の業務が集中するため月初・月末は経理担当者にとって、1ヶ月で最も慌ただしい時期と言えます。
年次の繁忙期
経理業務には、月次で行う業務以外にも1年に1度の年次業務があります。年次業務が集中する時期も業務量が増え、繁忙期となります。
おもな年次の繁忙期は、下記のとおりです。
- 3月〜6月:決算業務(3月決算企業の場合)
- 12月〜翌年1月:年末調整
3月決算の企業の場合、3月〜6月が繁忙期です。特に3月は決算の確定処理や株主総会資料の作成などで、経理部門は忙しくなります。また、四半期決算や中間決算がある企業ではさらに業務が増えるため、より一層の負担がかかります。
12月〜翌年1月は、年末調整の時期です。年末調整では、従業員から提出された書類に基づいて、1年間の所得税額を精算します。従業員数が多い企業では、膨大な量の書類を処理する必要があり、時間外労働で対応するケースが多いです。
また、従業員からの問い合わせ対応も発生するため、通常業務に加えて大きな負担となります。
決算期の繁忙期
決算期は、企業の1年間の経営成績をまとめる重要な時期です。
決算業務は、単なる集計作業ではありません。正確な決算書類を作成し、経営の意思決定に役立つ情報を提供する必要があります。そのため、経理担当者は通常業務に加えて、決算業務に関連する多くのタスクをこなさなければなりません。
決算書類の作成には、専門的な知識とスキルが求められます。限られた時間のなかで、正確かつ効率的に業務を遂行するためには、綿密な計画と準備が不可欠です。
経理に繁忙期が生じる理由
経理に繁忙期が生じる理由は、大きく2つあります。
- 業務量が膨大になる
- 自分のペースで進められない場合がある
1つ目の理由は、業務量が膨大になることです。日常業務に加えて月次や年次の業務が特定の時期に集中することで、繁忙期が発生します。
たとえば、毎日の伝票処理や入出金管理といった日次業務に加え、月末には月次決算や請求書発行といった月次業務が発生します。さらに、年度末には決算処理や年末調整といった年次業務もこなさなければなりません。
2つ目の理由は、自分のペースで業務を進められない場合があるためです。経理業務には従業員からの提出物が必要な業務もあります。
たとえば、経費精算や交通費の申請、年末調整の書類などです。提出物が期日までに集まらなければ、経理担当者は業務を進められません。特に繁忙期には提出物が集中するため、業務の遅延につながる恐れがあります。
したがって、日次・月次・年次業務の集中と従業員からの提出物への依頼が重なることで、経理には繁忙期が生じるのです。
繁忙期の経理の仕事内容
繁忙期に対応しなければならない経理の仕事は、下記のとおりです。
期間 | 業務内容 |
---|---|
月次 | ・売上・仕入の計上 ・請求書の発行・処理 ・入出金の管理 ・給与計算 ・月次決算処理 現金出納帳の記帳 |
年次 | ・税務処理 ・予算策定 ・年末調整 |
決算期 | ・決算業務 株主総会資料の作成 |
月次業務では日々の取引を正確に記録し、請求書や領収書の処理、入出金管理などを行います。また、従業員の給与計算も重要な業務です。
年次業務は、1年間の企業活動をまとめる重要な業務です。税務申告や年末調整など、専門的な知識と正確性が欠かせません。さらに、次年度の経営計画を立てるための予算策定も行います。
決算期には、1年間の取引を集計し、各種決算書類を作成します。企業の経営成績や財政状態を明らかにする重要な業務です。
繁忙期における経理の課題2つ
繁忙期で発生しやすい経理の課題は、下記のとおりです。
- 時間外労働の増加
- ヒューマンエラーの増加
繁忙期には、通常の業務に加えて、決算処理や棚卸など多くの業務が集中します。期限内に完了させるためには、従業員に残業や休日出勤をしてもらう場合もあり、時間外労働の増加につながります。ひとつずつ見ていきましょう。
時間外労働の増加
経理の繁忙期には、時間外労働の増加が課題として挙げられます。時間外労働が増加するおもな原因は、業務量の増加です。繁忙期には、通常の業務に加えて、決算業務や年末調整などの特別な業務が発生します。
また、従業員の意識も、時間外労働の増加に拍車をかけています。「繁忙期だから仕方ない」「残業すればいいや」などの意識が蔓延していると、時間外労働が当たり前となりかねません。
時間外労働が増加すると人件費がかさむうえ、生産性の低下にもつながります。
ヒューマンエラーの増加
業務量が激増するため経理担当者の負担が増大し、集中力の低下や疲労の蓄積が生じます。結果として、業務の精彩を欠き、ヒューマンエラーの増加につながります。
お金を扱う経理部門におけるヒューマンエラーは、企業にとって大きな損失に発展しかねません。たとえば、下記のような事例が考えられます。
- 顧客への請求金額に誤りがあった場合、顧客との信頼関係に悪影響を及ぼす
- 納税金額に誤りがあった場合、加算税や延滞税などのペナルティが発生する
- 売上や費用の計上ミスがあった場合、経営判断の誤りにつながる
上記の事態を避けるためには、繁忙期であっても正確な業務を心がけなければなりません。また、企業は、経理担当者の負担を軽減する対策を講じる必要があります。
経理の繁忙期を乗り切る4つの方法
経理の繁忙期を乗り切るおすすめの方法は、下記のとおりです。
- ペーパーレス化を推進する
- 経理・会計システムを導入する
- 日頃から対策しておく
- 経理業務をアウトソースする
日頃から繁忙期の対策をしておけば、いざという時に慌てる必要はありません。具体的な方法をひとつずつ紹介します。
ペーパーレス化を推進する
経理の繁忙期を乗り切るために、ペーパーレス化を推進しましょう。紙の書類を電子化して業務効率化を図ることで、繁忙期を乗り切れます。
ペーパーレス化を実現すると、物理的な保管スペースの削減と検索性の向上などの効果を得られます。保管棚を探す必要がなくなるため、業務の時間短縮が可能です。
具体的なペーパーレス化の施策として、OCR(Optical Character Reader)の活用が挙げられます。OCRは画像やPDFの文字認識ができるツールで、既存書類の電子化に役立ちます。OCRの活用と同時に、取引先との新たなやり取りはクラウドツールを使用してペーパーレス化を進めましょう。
ペーパーレス化は、繁忙期の負担軽減だけではなく、日々の業務効率化にも貢献します。段階的に導入を進め、スムーズな業務体制を構築することが重要です。
ペーパーレス化の具体的な手順は以下の記事で解説しています。
>>ペーパーレス化の進め方は?手順・注意点・成功のポイントを解説
経理・会計システムを導入する
経理・会計システムは、経理の繁忙期を乗り切るための有効な手段のひとつです。システムを導入することで、業務効率化や負担軽減、生産性向上などの効果が期待できます。
会計システムを導入すると日々の記帳や書類作成が自動化されるため、業務量が増えても作業量は大きく変わらない可能性があります。
また、受発注システムを導入すると受発注業務の効率化につながり、請求や発注管理の手間がかかりません。新しいシステムを導入する際は、業務内容に適したものを選びましょう。
自社にとって重要なポイントを明確化し、最適なシステムを導入しましょう。結果として、繁忙期の負担を軽減し、よりスムーズに業務を進められます。
おすすめの会計ソフトは以下で紹介していますので、導入していない企業さまはご参考ください。
>>会計ソフトおすすめ10選|中小企業・個人事業主向けで比較【2024年最新版】
日頃から対策しておく
繁忙期をスムーズに過ごすためには、日頃からの備えが重要です。たとえば、下記の取り組みが挙げられます。
- 業務フローの改善
- マニュアルの整備
- 従業員のスキルアップ
- 他部署とのコミュニケーション
定期的に業務フローを見直し、無駄な作業がないか確認しましょう。たとえば、経理処理の自動化できる範囲を検討したり承認プロセスを簡素化したりすることで、業務の効率化を図れます。
業務マニュアルを作成・整備しておけば、担当者が不在の場合でもスムーズに業務を継続可能です。また、マニュアルに基づいて対応することで、ミスの削減にも期待できます。業務内容を可視化し標準化を図ることで、属人化を防ぎましょう。
従業員のスキルアップも重要です。研修やOJTなどを積極的に活用し、経理担当者のスキル向上に努めましょう。スキルアップにより、業務の効率化や精度の向上が期待できます。
また、日頃から他部署との円滑なコミュニケーションを心がけることが重要です。特に、経費精算などの提出物が多い部署とは、こまめに連絡を取り合いましょう。良好な関係を築くことで、繁忙期における協力体制をスムーズに構築できます。
経理業務をアウトソースする
経理業務のアウトソースは、繁忙期を乗り切る方法のひとつです。自社で対応する場合は、時間と労力をかけて準備をする必要がありますが、アウトソースの場合はその必要がありません。
経理業務のプロが独自の経験とノウハウをもとに業務を進めるため、高品質でスムーズな業務を期待できます。また、依頼できる業務が幅広い点も特徴です。
日常的な記帳代行はもちろん、書類作成や年末調整も可能です。また、税理士が在籍しているアウトソーシングの場合は、税務処理の依頼もできます。
アウトソースを活用すれば、自社で抱えている課題を解決できます。アウトソースを検討する際は、依頼したい業務を明確化し、適した業者を探しましょう。
以下の記事でおすすめの経理アウトソーシングを紹介していますので、外部への依頼を検討する際はご参考ください。
>>経理アウトソーシングとは?メリット・デメリットとおすすめ会社を紹介
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経理の繁忙期は、企業にとって重要な時期です。この時期をスムーズに乗り切ることで、企業の安定した経営につながります。
繁忙期には、時間外労働の増加やヒューマンエラーの増加といった課題が生じやすいです。経理・会計システムの導入やアウトソーシングで、これらの課題を解決しましょう。
また、閑散期のうちに業務改善やマニュアルの整備を実施することで、リソースをかけずに繁忙期を乗り切れる可能性があります。
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