ITアウトソーシングとは?メリット・デメリットとおすすめ企業を紹介

アウトソーシングは幅広い業界で利用されており、特にIT業界ではアウトソーシングが盛んに行われています。

そこで、

「IT業界でなぜ多いのか。注目されている背景を知りたい」

「ITアウトソーシングを導入すると、どのようなメリットがあるの?」

このようにお考えではありませんか。IT業界は専門性の高い業務が多いため、すべての業務を自社で行うと従業員の負担が大きくなりかねません。

そこで本記事では、下記についてまとめました。

  • ITアウトソーシングが注目されている背景
  • ITアウトソーシングのメリット・デメリット
  • おすすめのITアウトソーシング先

IT業界で従業員の負担を軽減したいとお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

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ITアウトソーシングとは?

ITアウトソーシングとは?

ITアウトソーシングとは、ITに関連する業務を外部に委託することです。人材不足の現代ビジネスでは従業員一人あたりの負担が大きくなりがちなため、業務をアウトソーシングする企業が増加しています。

また、従業員の負担だけではなく、業務効率化の観点からもアウトソーシングの利用が盛んです。特に、IT業界ではクラウドを利用した新しいサービスが日々開発されているため、自社の従業員だけで対応すると時間や人材が足りません。

そのため、企業の基幹となる業務にリソースを集中し、売上の最大化を図るためにアウトソーシングが利用されています。

1.ITアウトソーシングが注目されている背景

ITアウトソーシングが注目されている背景は、下記が考えられます。

  • 強みとなる分野を強化する企業が増えた
  • 人材不足によって業務効率化の必要性が増した

現代ビジネスは人材不足により、一人あたりの生産性を高めるため業務効率化が必要とされています。現代で業務効率化を実現する場合は、IT技術の導入が重要です。

しかし、IT分野は専門性が高く新技術も多く取り入れられるため、ITが得意ではない企業にとって導入は簡単ではありません。そこで、IT分野をアウトソーシングし、システムの導入や運用・保守など自社の運営にあわせて業務効率化に対応しているのです。

2.ITアウトソーシングの種類

ITアウトソーシングには、下記の種類があります。

  1. フルアウトソーシング
  2. 運用アウトソーシング
  3. ホスティング
  4. ハウジング
  5. 常駐サービス
  6. ヘルプデスク

ヘルプデスクは、いわゆるコールセンターで、技術的なサポートに関する対応を実施します。顧客対応だけではなく、社内の問い合わせに対応するケースもあります。ひとつずつ見ていきましょう。

【種類1】フルアウトソーシング

フルアウトソーシングは、業務のほぼすべてをアウトソーシングする形態を指します。ただし、どの業務範囲をアウトソーシングするかは自社の都合によって調整できるため、必ずしもすべてをアウトソーシングする必要はありません。

たとえば、「企画・運用から業務の確認までほとんどをアウトソーシングする」ケースがあれば、「企画のみを自社で行い設計開発や運用はアウトソーシングする」といったケースもあります。まるごと業務をアウトソーシングできるので、自社従業員の負担を大きく軽減できます。

【種類2】運用アウトソーシング

インフラ面での運用をアウトソーシングする形態が、運用アウトソーシングです。導入しているシステムが形骸化しているケースや、従業員の負担が大きくてメンテナンスが間に合っていないケースなどで運用面のみを依頼できます。

システムを最新化したり最適化したりして、セキュリティリスクの解消が可能です。システムの安定性や可用性を確保できるため、運用に難を抱えている場合におすすめの形態といえます。

【種類3】ホスティング

ホスティングは、アウトソーシング先のサーバーやストレージを借り、管理・運用も任せるITアウトソーシングの形態です。自社内にサーバーやストレージを構築して運用すると、メンテナンス時にサーバーをストップする必要があります。

外部サーバーを借りるとサーバーを停止する必要がなく、安定してサービスの運用が可能です。さらに、管理・運用もアウトソーシングするため、運用アウトソーシングと同様にコスト削減が期待できます。

【種類4】ハウジング

ハウジングは、自社が用意したサーバーや通信機器をアウトソーシング先のデータセンターに設置する形態です。アウトソーシング先のデータセンターは物理的にも高い安全性を持つケースが多く、耐震性や耐久性に優れています。

また、所在地が明らかになっていないケースもあり、セキュリティ体制も万全です。サーバーそのものは自社の所有物ですが、管理や運用、保守はアウトソーシングする場合もあります。

【種類5】常駐サービス

常駐サービスは、アウトソーシング先のスタッフが自社に常駐してシステム管理や保守など、技術的サポートを実施する形態です。システムに特化した技術力を提供し、トラブルを解決に導きます。

常駐しているため、迅速な対応が可能で顧客とのやり取りが必要な場合は、特に重宝します。アウトソーシング先によってはコンサルティングサービスを提供しているため、内製化を考えている場合も有効です。

【種類6】ヘルプデスク

ヘルプデスクは、顧客や自社従業員からの問い合わせに対して、技術的なサポートを行う形態です。専門的な内容に対応できるため、満足度の向上につながります。

たとえば、問い合わせ対応をIT担当者が実施している場合、問い合わせが多くなるほど時間を取られて本来の業務に着手できない恐れがあります。

対応に時間がかかれば顧客を待たせたり、従業員の問い合わせに対応できず、その従業員の業務がストップしたりしかねません。ヘルプデスクをアウトソーシングすることで、担当者の負担軽減につながり満足度向上も実現可能です。

ITアウトソーシングのメリット4つ

ITアウトソーシングのメリット4つ

ITアウトソーシングのメリットは、下記のとおりです。

  1. コア業務に集中して生産性向上を図れる
  2. プロに業務を依頼することで高い成果を期待できる
  3. コスト削減により利益向上につながる
  4. 管理体制を強化できるので運用・保守リスクを軽減できる

プロフェッショナルに管理・運用を任せると、トラブルリスクを軽減できます。管理体制がずさんだと障害や情報流出が発生しかねません。順番に見ていきましょう。

【メリット1】コア業務に集中して生産性向上を図れる

IT分野をアウトソーシングすると、自社の従業員がコア業務に集中できます。IT業務にリソースを割く必要がなくなるため、それまでIT業務を担当していた従業員にも企業の売上につながる業務を任せられるようになります。

特に、ITによる業務効率化を図る場合、ツールやサービスの理解度を深めることに時間を費やしては本末転倒です。そのため、IT業務をアウトソーシングし、自社従業員は企業の売り上げにつながるコア業務に集中して生産性向上を図るのがおすすめです。

【メリット2】プロに業務を依頼することで高い成果を期待できる

ITアウトソーシング先企業はIT業務のプロフェッショナルなので、高い成果を期待できます。IT業務は常に新しい技術やサービスが誕生しているため、目的を実現する方法は一律ではありません。

新しいサービスを利用することでより効率的になることもあれば、古いサービスが終了して企業の実態に合わなくなり、逆に非効率的になることも考えられます。

これらの情報をキャッチアップして最適化するのは、自社の担当者が本来の業務と並行して片手間でできるものではありません。プロフェッショナルがそろうITアウトソーシングに依頼することで、業界のトレンドも反映した最適なシステムの構築を期待できます。

【メリット3】コスト削減により利益向上につながる

ITアウトソーシングを利用すると、自社従業員が対応する場合と比べてコスト削減につながります。特に、IT業務が苦手な企業では、システムの構築や運用に時間がかかるため人件費が必要です。

IT業務に対応できる人材を確保する際には、採用コストや教育コストがかかるうえ、応募がなければいつまで経っても解決しません。

一方で、ITアウトソーシングを利用する際は、利用料金だけで済みます。自社従業員の人件費や採用コスト、教育コストと比べると、一般的に安価です。さらに、アウトソーシングは契約期間があるため、繁忙期のみ依頼することもできます。

結果的にコスト削減を実現でき、上手に活用することで利益向上につながります。

【メリット4】管理体制を強化できるので運用・保守リスクを軽減できる

システムの運用や保守をアウトソーシングすることで、管理体制の強化を期待できます。ITアウトソーシング先企業はITに関する高い知識やスキルを持っているため、リスク対策も万全です。

適切なリスク管理ができない場合はシステム障害や情報流出につながる場合もあり、顧客に影響が出れば信用失墜を引き起こしかねません。ITアウトソーシングを利用して管理体制を強化できれば、上記のリスク軽減につながります。

ITアウトソーシングのデメリット3つ

ITアウトソーシングのデメリット3つ

ITアウトソーシングのデメリットは、下記のとおりです。

  1. 社内にノウハウが蓄積されない
  2. コストがかかる場合もある
  3. 情報漏えいのリスクがある

自社にとって必要なサービスを見極めなければ、かえってコストがかかる恐れがあります。順番に見ていきましょう。

【デメリット1】社内にノウハウが蓄積されない

ITアウトソーシングを利用すると依頼したIT関連の業務は自社で行わなくなるため、ノウハウが蓄積されなくなります。そのため、何らかの理由で内製化が必要になった場合、業務のノウハウがないため業務遂行に支障をきたしかねません。

特に、アウトソーシング先が事業を撤退する場合は、内製化を余儀なくされます。このようなリスクを回避するためには、定期的にコミュニケーションをとって情報を共有したり、自社担当者が参画したりして任せっぱなしにしないようにしましょう。

【デメリット2】コストがかかる場合もある

ITアウトソーシングを利用する際、本当に必要なサービスか見極められなければ不要なコストが発生する場合もあります。特に、IT業務に詳しくない場合は、明確な理由がないまま複数のサービスを導入するケースも多いです。

結果的に自社の運用に合わず、利用しているものの大きな効果が得られないため、コストが上回ってしまいます。そのため、アウトソーシング先企業と打ち合わせを密に行い、自社でもじっくりと検討したうえで決定するのが重要です。

【デメリット3】情報漏えいのリスクがある

業務をアウトソーシングする際に避けては通れないリスクが、情報漏えいです。自社の機密情報を渡すことになり、アウトソーシング先での情報管理は委ねるしかありません。

したがって、アウトソーシング先から自社の機密情報が漏れる可能性もゼロではないのです。少しでもリスクを低減するためには、情報管理方法やセキュリティ対策をアウトソーシング先に共有してもらい、しっかりと取り決めることが重要です。

ITアウトソーシングの具体的な活用事例

ITアウトソーシングの具体的な活用事例

医薬品関連企業では高セキュアなアプリ開発を企画しましたが、AWS(Amazon Web Service)の知識が不足していました。そこでアプリ開発のノウハウが豊富なITアウトソーシングに依頼し、サポートを受けつつガバナンス体制を構築します。

ITアウトソーシングの導入後、AWSの構成を最適化し、利活用が可能な人材の育成を実現します。また、ハードウェア保守が不要になり、サーバーやネットワーク機器に関連するコストと人件費の削減も実現しました。

おすすめのITアウトソーシング先3選

おすすめのITアウトソーシング先3選

おすすめのITアウトソーシング先は、下記のとおりです。

  1. i-STAFF
  2. トランスコスモス
  3. ロココ

それぞれの概要と特徴を見ていきましょう。

【おすすめ1】i-STAFF

i-STAFF

i-STAFFは、クラウドツールの導入支援を行っているオンライン秘書・オンラインアシスタントサービスです。幅広い業務に対応しているため、ツールの導入支援だけではなくバックオフィス業務もサポートします。

i-STAFFの特徴は、下記のとおりです。

  • 採用率1%の優秀なスタッフが在籍
  • 幅広い業務に対応
  • 正確でスピーディな業務を提供
  • オフライン業務も対応可能
  • 業界唯一の返金保証付き

クラウドツールの導入支援を行っているため、ツール導入に不安を感じている場合におすすめです。また、業務内容によってはツールを導入したあとの運用も可能なので、まずはお気軽にお問い合わせください。

また、i-STAFFの評判を下記の記事で紹介しているので、i-STAFFをさらに詳しく知りたい方はこちらもご一読ください。

i-STAFF(アイスタッフ)導入企業の評判・口コミは?料金・導入事例を紹介

【おすすめ2】トランスコスモス

トランスコスモス<出典:トランスコスモス

トランスコスモスは、ITアウトソーシングのサービスを展開しているDX(デジタルトランスフォーメーション)推進企業です。

トランスコスモスには、下記の特徴があります。

  • 業務に合わせた最適なサポートデスクを提供
  • 業務を把握したユーザー視点のサポートで業務効率化を支援
  • 増え続けるデバイスを円滑、安全に提供

業務システム導入において、計画から従業員の教育、ヘルプデスクまで幅広くサポートしています。また、ユーザー視点を重視しているため、丁寧な支援を期待できます。

【おすすめ3】ロココ

ロココ<出典:ロココ

ロココは、ITアウトソーシングや顔認証システムなどのソリューションを展開するDX推進企業です。ITに関するあらゆる業務を、ニーズやビジネスモデルに合わせてアウトソーシングできます。

ロココの特徴は、下記のとおりです。

  • ヘルプデスクやエンジニア常駐サービスなど、幅広い業務に対応
  • 創業25年以上の実績
  • 万全なセキュリティ管理

インフラ構築のアウトソーシングも可能で、システムの運用支援はもちろん、将来的な運用を見据えた機能の追加提案や開発も可能です。

ITアウトソーシングを活用して業務効率化を実現しよう

ITアウトソーシングを活用して業務効率化を実現しよう

IT業務は専門性が高く、十分な知識とスキルが求められます。自社で対応する際は時間や手間がかかる場合も多いため、ITアウトソーシングの活用がおすすめです。

また、ITアウトソーシングの種類も多いため、自社の現状と達成したい目的を考慮して適切なアウトソーシング先を選ぶことが重要です。

下記の記事で、業務をまるごと依頼できるBPOサービスについてメリットや選び方を解説しているので、業務負担の軽減や業務効率化をお考えの方はぜひご覧ください。

【2023年最新】BPOサービス会社おすすめ10社比較|依頼できる業務・事例を紹介