ECRS(イクルス)とは?業務改善フレームワークの具体例

業務改善を効率的に進めるため、ECRS(イクルス)というフレームワークが用いられます。

しかし、

「ECRSって具体的にどうやって活用するの?」

「ECRSを活用した事例が知りたい」

このようにお悩みではありませんか。

ECRSについて理解して実行しないと、効果の小さい非効率な改善に留まりかねません。そこで、本記事は下記についてまとめました。

  • ECRSの具体例
  • ECRSを活用した3つの成功事例

ECRSを上手に活用して業務効率化を図りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

なお、業務を効率化する方法のひとつにノンコア業務の外注化が挙げられます。オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』は、幅広い業務を高品質かつスピーディに提供できます。

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ECRS(イクルス)とは?

ECRS(イクルス)とは?

ECRSは「イクルス」と読み、業務の課題を洗い出し、解決策を打ち出すための業務改善に用いられるフレームワークです。それぞれのアルファベットは、下記を意味しています。

  • E:Eliminate(排除する)
  • C:Combine(組み合わせる)
  • R:Rearrange(再配置する)
  • S:Simplify(簡素化する)

アルファベットの順番にも意味があり、最大の効果を得るためにはE→C→R→Sの順に改善を考えるのが重要です。ムダを排除することを最優先し、排除できない場合は組み合わせたり外注したりして、より簡素にします。

また、ECRSをいきなり活用するのではなく、下記の流れで進めると効率的です。

  1. 現状の業務を棚卸しする
  2. 現状の業務を分析する
  3. 業務の改善案を立案する:課題に対してECRSを使用する
  4. 新しい業務を試行する

ECRSは製造現場で多く使われてきたフレームワークですが、現在は幅広い分野で使用されています。

ECRS(イクルス)の具体例

ECRS(イクルス)の具体例

ECRSの要素について、具体例を紹介します。

  1. E:Eliminate(排除する)
  2. C:Combine(組み合わせる)
  3. R:Rearrange(再配置する)
  4. S:Simplify(簡素化する)

順番にみていきましょう。

【具体例1】E:Eliminate(排除する)

Eliminateは、現在の業務について一部または全部を廃止したり、省略したりできるか検討します。ムダな業務であれば、そもそもなくしてしまうことが最も効率的です。

Eliminateで排除できる具体的な業務は、下記が挙げられます。

  • 必要のない報告書
  • 形式的な会議
  • 必要以上の作業人員

Eliminateの対象になる業務を廃止するだけなので、コストや手間をあまりかけずに改善できます。さらに、効果が大きいため、最初に検討するのが重要です。

【具体例2】C:Combine(組み合わせる)

Combineは、それまで別々に行っていた業務を組み合わせてひとつにしたり、統合したりすることを検討します。業務を排除できないのであれば、まとめることでかかる工数やコストを半減できる可能性があります。

Combineで組み合わせられる具体的な業務は、下記のとおりです。

  • 2つの類似した会議
  • 部門別に行っている発注業務
  • 複数人が行っている書類作成業務

Combineは、片方を排除しているのと同意義です。したがって、Eliminateと同じく、コストや手間をかけずに高い効果を期待できます。

【具体例3】R:Rearrange(再配置する)

Rearrangeは、業務そのものや作業人員、役割などを置き換えたり再配置したりすることです。つまり、人員を適材適所に配置することや業務プロセスを見直すことと言えます。

Rearrangeで再配置できる具体的な内容は、下記のとおりです。

  • 業務の外注
  • 上長確認のタイミング変更
  • 複数拠点の人員が参加する会議をWebツールに変更

Rearrangeは、EliminateやCombineに比べると、手間がかかります。しかし、一度再配置できた業務は、大幅な時間短縮につながる可能性があります。

【具体例4】S:Simplify(簡素化する)

Simplifyは、業務や手順を簡素にすることです。排除や組み合わせなどができなかった業務を、できるだけシンプルな方法に変えることを検討します。

Simplifyで簡素化できる具体的な内容は、下記のとおりです。

  • 各資料のテンプレート化
  • データ入力項目の削減
  • 部署をまたぐ書類に押される多くの確認印を減らす

Simplifyは、検証に時間がかかるうえ、ECRに比べて効果も控えめです。しかし、ツールやシステムを導入して業務を簡素化できれば、効率化はもちろんヒューマンエラーの防止にもつながります。

ECRS(イクルス)を活用した3つの成功事例

ECRS(イクルス)を活用した3つの成功事例

ECRSを活用した成功事例を3つ紹介します。

  1. トヨタ自動車
  2. オカザキ製パン
  3. 無印良品

順番にみていきましょう。

【事例1】トヨタ自動車

トヨタ自動車<画像出典:トヨタ自動車

トヨタ自動車は、日本が世界に誇る自動車メーカーです。トヨタ自動車は、ムダを削減するために、ECRSのEliminate(排除)の観点で業務を見直しました。

トヨタ生産方式の7つのムダは、数多くの企業の指標となっています。

  1. 加工のムダ:不要な工程や作業
  2. 在庫のムダ:不要な在庫
  3. 造りすぎのムダ:不要なものを不要なときに不要な数を造る
  4. 手待ちのムダ:やることがなく、時間を持て余している状態
  5. 動作のムダ:不要な動作
  6. 運搬のムダ:付加価値のない不要な運搬
  7. 不良品、手直しのムダ:品質不良、修正作業

7つのムダを徹底的に排除することで、トヨタ生産方式の柱である「自働化」と「ジャスト・イン・タイム」が生まれました。

【事例2】オカザキ製パン

オカザキ製パン<画像出典:オカザキ製パン

オカザキ製パンは、学校給食や弁当、ケータリングサービスも手がける製パン会社です。

オカザキ製パンは、不良品の発生を低減するため、発生要因の特定を目指しました。工程ごとに作業標準書を作成し、標準作業を明確化することで不良品率の低下に成功しています。

また、事務所の配置を変更したり(Rearrange:再配置)、作業標準書の作成や書類のフォーマットを改善したり(Simplify:簡素化)して事務作業の効率化を実現しました。

【事例3】無印良品

無印良品<画像出典:無印良品

無印良品は、株式会社良品計画のブランドで、シンプルかつ洗練された商品が消費者から人気を集めています。

無印良品は、情報のまとめ方を簡単にし(Simplify:簡素化)、社員全員で共有できるようにしました。そのため、課題に対する意識の差がなくなり、従業員それぞれの行動力が上がって生産性の向上につながりました。

ECRS(イクルス)を活用して、効率的な業務改善を進めよう

ECRS(イクルス)を活用して、効率的な業務改善を進めよう

ECRSは、業務改善を進めるために用いられる使い勝手のよいフレームワークです。問題となる業務を洗い出したら、E(排除)→C(組み合わせ)→R(再配置)→S(簡素化)の順で改善を検討します。

長年続けてきた業務の改善は決して簡単ではなく、時間や手間がかかってしまいがちです。ECRSを活用して効率的な業務改善を進め、生産性の向上につなげましょう。

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