ES(従業員満足度)とは?向上させるメリット・取り組み事例を紹介

企業を成長させたい場合は、ES(従業員満足度)の向上が欠かせません。
しかし、
「ES向上がどうして企業の成長に必要なの?」
「ESを向上させるための具体的な施策を知りたい」
このようにお考えではありませんか。ESの低い従業員が多くなると離職率が上がり、企業イメージにも影響を及ぼしかねません。
そこで本記事では、下記を紹介します。
- ES向上が企業にもたらすメリット
- ES向上のための施策
- ES向上に役立つツール・サービス
ESを向上して企業イメージの向上につなげたいとお考えの方は、最後までご覧ください。
なお、ES向上の施策として、オンライン秘書の活用が挙げられます。従業員の負担となっているバックオフィス業務の代行を依頼することで、従業員のモチベーションアップを図れます。
オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』の詳細は、下記よりご確認ください。
目次
ES(従業員満足度)とは?
ESは、Employee Satisfactionの略で、従業員満足度を意味します。従業員満足度とは、従業員が会社や仕事に対してどの程度満足しているかを示す指標です。
仕事内容や職場環境、待遇などさまざまな要因が影響します。また、時代や年齢、価値観によって満足度の感じ方は異なります。
ESが高い従業員の特徴は、モチベーションの高さです。ESの高い従業員が多ければ企業の業績にも影響するため、多くの企業がES向上を目指しています。
ES向上が企業にもたらす3つのメリット
ES向上が企業にもたらすメリットは、下記のとおりです。
- 生産性が向上し、売上アップが期待できる
- 顧客満足度の向上につながり、リピーター増加を促進できる
- 従業員のモチベーションが上がり、定着率が高まる
ESが向上すると企業に対して貢献したいという気持ちが強くなり、従業員のモチベーションが上がり、定着率が高まります。順番に見ていきましょう。
生産性が向上し、売上アップが期待できる
ESが高い従業員は高いモチベーションを維持しているため、生産性向上につながります。仕事に対して意欲的に取り組み、業務効率が良く、質の高い仕事が可能です。
また、新しいアイデアを生み出し、イノベーションを起こす可能性も高まります。
さらに、積極的に仕事に取り組んだりチームワークを重視したりと、企業全体のパフォーマンス向上につながります。
従業員全体のESが高まれば企業の大きな力になるため、社内の取り組みとしては優先したい事項のひとつです。
顧客満足度の向上につながり、リピーター増加を促進できる
ESが高ければ顧客満足度が向上し、リピーターの増加を促進できます。従業員が仕事にやりがいを感じ、顧客へのサービス向上につながるからです。
たとえば、顧客のニーズを先読みして提案したり、顧客の期待を超えるサービスを提供したりできます。質の高いサービスを受けて満足度が高まった顧客は、その企業を再び利用する可能性が高いです。
また、口コミやSNSなどでシェアされ、新規顧客の獲得につながるケースもあります。ES向上は、顧客満足度の向上によるリピーター増加、ひいては企業の成長にとって重要です。
従業員のモチベーションが上がり、定着率が高まる
ESが向上すると従業員は企業に対して居心地の良さを感じ、定着率が高まります。
定着率が高くなれば、頻繁に新規採用を実施する必要はありません。したがって、採用コストの削減につながります。
離職率が高い状態では、従業員が定着せず、日常的に新規採用を実施しなければなりません。しかも、根本的な対策がされていないため、離職率が下がらず悪循環に陥ります。
貴重な人材を確保するためにも、ESの向上は欠かせません。
ES向上のために企業が取り組むべき7つの施策
企業が取り組むべきES向上の代表的な施策を7つ紹介します。
- ミッション・ビジョン・バリューを浸透させる
- 職場環境と労働条件を整備する
- 希望や適性に沿った適切な人材配置を実施する
- 定期的に評価制度を見直す
- 福利厚生を充実させる
- 良好な人間関係を育む文化を醸成する
- 従業員のスキルアップをサポートする
ミッション・ビジョン・バリューを掲げている企業は多くありますが、ただ掲げるだけではなくしっかりと従業員に浸透させる必要があります。ひとつずつ見ていきましょう。
ミッション・ビジョン・バリューを浸透させる
ESを向上させるためには、ミッション・ビジョン・バリューを浸透させる必要があります。従業員がミッション・ビジョン・バリューに共感し、自分の仕事が社会にどう役立っているのかを理解することで、モチベーションが向上するからです。
ミッション・ビジョン・バリューを朝礼や会議で共有したり通路に掲示したりする企業は多いですが、それだけでは不十分です。目に留まったり言葉を覚えたりはしますが、本質的な理解はなかなか得られません。
そのため、社長や経営者自らが熱量を持って語るのがおすすめです。
職場環境と労働条件を整備する
ESを向上させるためには、職場環境と労働条件を整備しましょう。設備の老朽化や長時間労働、ハラスメントなどは従業員のモチベーションを低下させ、離職につながる可能性があります。
たとえば、残業や休日出勤が常態化している場合は、従業員の満足度は高まりません。心身の健康にも悪影響を及ぼすため、早急に改善が必要です。ノー残業デーの設定やフレックスタイム制の導入など、従業員が働きやすい労働環境を構築しましょう。
安心して集中できる環境を整備するためにも、従業員の声に耳を傾けるのが重要です。
希望や適性に沿った適切な人材配置を実施する
従業員の希望や適性を考慮せず配置を決定すると、モチベーションやパフォーマンスの低下を招きかねません。従業員が能力を発揮し、やりがいを感じながら働くためには、適切な人材配置が重要です。
適切な人材配置を実施するためには、下記の取り組みがおすすめです。
- 適性検査を実施する
- 定期的に面談する
- 人材配置のプロセスを共有する
納得を得るためには、どのような理由で実施したのか説明することが重要です。
プロセスをオープンにすることで、納得感を高められます。また、理由によっては従業員が自分の課題に気づき、改善に向けて取り組む可能性があります。
定期的に評価制度を見直す
従業員のモチベーションを高く保ち、ES向上につなげるためには、評価制度を定期的に見直すことが重要です。見直しをすることで、従業員の納得感を高め、より公正な評価を実現できます。
特に、評価制度を長く見直ししていない場合は、評価項目や評価基準が現在の働き方に適していないケースがあります。たとえば、評価基準が適していなければ、従業員は「どうしてこの評価なんだろう」と内容に不満を抱きかねません。
評価基準を明確化することで、従業員は評価内容に納得し、自分の目標を正しく設定できるようになります。
時代の変化が大きい現在では、評価制度の定期的な見直しが必須です。
福利厚生を充実させる
福利厚生が充実していると、ESの向上が可能です。従業員が安心して仕事に取り組める環境はモチベーションアップにつながるため、生産性が向上し企業の成長にも貢献します。特に、住宅補助や食事補助などの法定外福利厚生は、ESに直結する重要な要素です。
福利厚生の内容を検討する際には、従業員のニーズを把握しなければなりません。アンケートやヒアリングなどを実施し、従業員がどのような福利厚生を求めているのかを把握することで、効果的な福利厚生制度を構築できます。
良好な人間関係を育む文化を醸成する
従業員が抱えやすい悩みのひとつが、上司や同僚との人間関係です。良好な人間関係を構築できる環境があれば、ESが向上しやすいと言えます。
また、人間関係が良好であれば従業員は安心して仕事に取り組めて、生産性や創造性の向上につながります。良好な人間関係を育むためには、下記の点に注意しましょう。
- コミュニケーションの活性化
- 働きやすい雰囲気づくり
- 公平性の確保
- 多様性の尊重
人によってコミュニケーションに対する考え方は異なるため、一辺倒にコミュニケーションを取るのはおすすめしません。多様性を尊重し、従業員一人ひとりに適した距離感でコミュニケーションを取りましょう。
従業員のスキルアップをサポートする
従業員のキャリアプランを企業がサポートし、スキルアップを促す環境を整えましょう。企業が一緒になって自分の成長を応援してくれていると感じれば、満足度が上がります。
具体的には、下記のような方法でスキルアップをサポートできます。
- 社内研修の実施
- 外部セミナーへの参加支援
- 資格取得支援
特に、従業員が個人で外部セミナーに参加する場合は、費用がかかるうえ日程の調整も困難です。企業が費用の一部または全額を負担し、勤務時間中での参加を認めれば従業員の負担は大きく軽減します。
企業が積極的に従業員のスキルアップをサポートすることで、ES向上につなげましょう。
ES向上の成功事例
ES向上の成功事例として、コーヒーショップの「スターバックスコーヒー」を紹介します。同社は、徹底したスタッフのモチベーション管理によってESを高め、質の高いサービスを実現しました。
たとえば、「サード・プレイス」というコンセプトを掲げています。コンセプトに共感したファンが「スタッフとして働きたい」と考え、応募にいたっているのです。そのため、ブランドへの共感度が高く、自然とサービスの質向上を実現しました。
また、アルバイトスタッフでも3ヶ月に1回の給与査定があり、成長に応じた適正な評価が受けられる仕組みを導入しています。努力がしっかりと反映されることで、モチベーションの向上を実現しています。
さらに、業務内容を1時間ごとにローテーションし、レジ・接客・ドリンク作成などを交代制にすることでマンネリ化を防止。業務ごとに目標も設定されており、スタッフが高い意識を持って仕事に取り組める環境が整っています。
こうした工夫により、スターバックスは従業員のやる気を引き出し、働きがいのある職場づくりを実現しています。
ES向上に役立つツールやサービス3選
ES向上に役立つツールやサービスを3つ紹介します。
- オンライン秘書
- ラフールサーベイ
- SmartHRタレントマネジメント
それぞれの概要と特徴を見ていきましょう。
オンライン秘書「i-STAFF」
オンライン秘書は、幅広い業務を依頼できる代行サービスです。経理や人事に特化したサービスもありますが、部門に縛られずバックオフィス業務全般を依頼できるサービスが一般的です。
直接売上につながらないノンコア業務は、従業員のモチベーションを低下させます。毎日、定型的な書類を作成する業務をしていると、マンネリ化するのも無理はありません。
従業員の貴重なリソースは、売上につながるコア業務に充てるべきです。そのために、ノンコア業務をオンライン秘書に任せるのがおすすめです。
たとえば、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』は、営業サポートやWeb関連業務など部門をまたいだ業務を依頼できます。
優秀なスタッフが丁寧に業務をサポートするため、自社の従業員はコア業務に専念でき、モチベーションアップを図れます。ノンコア業務をi-STAFFに依頼したいという方は、下記よりお問い合わせください。
また、下記の記事でi-STAFFを利用した企業の口コミと評判をまとめました。こちらもあわせてご確認ください。
ラフールサーベイ
<出典:ラフールサーベイ>
ラフールサーベイは、導入社数2,200社を超えるサーベイツールです。サーベイツールとは情報を収集するためのツールで、ラフールサーベイは組織と従業員の状態を可視化し、行動変容を促します。
ラフールサーベイの特徴は、下記のとおりです。
- 組織の強みと課題が見つかる
- サーベイ運用のプロが徹底支援
- 従業員のセルフマネジメントを促進
組織改善のための課題が見つかるため、どのような施策をとるべきか考える指標になります。働きがいや離職リスクなども可視化されるため、ES向上に効果的です。
SmartHRタレントマネジメント
<出典:SmartHRタレントマネジメント>
SmartHRタレントマネジメントは、人事業務の効率化から育成まで、一気通貫でサポートするタレントマネジメントシステムです。従業員に負担をかけずにデータを収集します。
SmartHRタレントマネジメントの特徴は、下記のとおりです。
- 従業員のデータが自然に集まり、すぐに活用できる
- 使いやすい設計で、成果につながる組織作りをサポート
- 安心のセキュリティ
タレントマネジメントに欠かせない従業員のデータが自然に集まります。最新で正確なデータがそろうので、人事評価や人員配置などに課題を感じている場合におすすめです。
ES向上を継続するためのポイント
ES向上を継続させるためには、下記のポイントを意識しましょう。
- 従業員の意見を反映する
- 施策の内容や状況を共有する
企業の取り組みや各種施策は、嘘偽りなく事実のみを伝えましょう。都合の良い部分だけを切り取って共有すると、事実が知れ渡った場合、企業に対する不信感が募ります。小さな不信感や不満が募れば、ESの向上は見込めません。
順調に運営できているのか、苦境に立たされているのか、しっかりと伝えることで全社一丸となって業務を進められます。
ESを把握して従業員のモチベーションアップを図ろう
企業を成長させるためには、ESの把握が欠かせません。従業員一人ひとりが高いパフォーマンスを発揮することで、生産性が向上し、売上につながります。
高いパフォーマンスを維持するためには、企業そのものや業務に満足してもらう必要があります。そのためにも、ESは定期的に確認しましょう。
ESが低下している場合は従業員にヒアリングを実施し、根本的な原因を解消しなければなりません。ツールの利用や業務の外注を駆使し、従業員の満足度を高めていきましょう。
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