経理アウトソーシングとは？メリット・デメリットとおすすめ会社を紹介

経理業務をアウトソーシングすることは、業務効率化や生産性の向上などに役立ちます。そこで、

「経理をアウトソーシングしたいが、そもそもどんなメリットがあるの？」

「経理アウトソーシングの選び方やおすすめの会社を知りたい」

このようにお考えではありませんか。経理業務は企業になくてはならない業務であるものの手間がかかるため、自社ですべて対応していては従業員に負担をかけ続けかねません。

そこで本記事では、下記について紹介します。

本記事を読むと、自社に合った経理アウトソーシング会社選びに役立ちます。経理担当者の負担を軽減したいとお考えの場合は、ぜひ最後までご覧ください。

なお、記帳代行や請求書作成業務などの経理業務を幅広く依頼するなら、オンライン秘書・オンラインアシスタントサービス『i-STAFF』がおすすめです。

i-STAFFの詳細は、下記よりご確認ください。

経理アウトソーシングとは？

経理アウトソーシングとは、自社で行う経理業務の一部、あるいは全部を外部の専門業者に委託することです。また、専門業者そのものを指す場合もあります。

経理業務は下記のような複数の業務にわけられ、いずれも企業に欠かせない重要な業務ばかりです。

現代ビジネスにおいて業務拡大を図る企業も増え、すべての業務を社内でこなすのは困難になりました。そこで判断業務が不要な重要度の低い業務は、アウトソーシングする考え方が重要視されています。

経理アウトソーシングに依頼できる仕事内容

経理アウトソーシングに依頼できる仕事内容は、下記のような例が挙げられます。

記帳や請求書作成のような日々行われる業務はもちろん、年末調整や決算業務のように年に一度必要な業務も依頼できます。経理アウトソーシング会社によってはさらに細分化されていたり、公式サイトに記載がなくても対応できたりする場合も多いです。

そのため、依頼を検討する際は業務をしっかりと洗い出し、相談ベースで問い合わせると最適なプランを提案してくれます。

経理アウトソーシングのメリット7つ

経理アウトソーシングのメリットは、下記のとおりです。

労働力不足が叫ばれている現代ビジネスにおいて、人材不足を解消できればコストの削減につながります。順番に見ていきましょう。

【メリット1】業務品質の向上を期待できる

経理アウトソーシングに依頼することで、業務品質の向上を期待できます。経理アウトソーシングには経理のプロフェッショナルが在籍しているため、一つひとつの業務が正確です。

たとえば、会計処理においてはソフトウェアを使いこなし、帳簿の作成や仕訳の入力、決算書の作成などを正確に行います。また、税法や税務手続きに詳しく、適切な申告が可能です。

これにより、会計処理や税務申告におけるミスや漏れが減り、業務品質の向上が期待できます。

【メリット2】コア業務に集中して生産性を高められる

経理アウトソーシングに依頼すると自社従業員のリソースが確保でき、コア業務に専念してもらえます。企業によっては大きくリソースを確保できるため配置転換して人員の最適化を図れば、一気に生産性が上がることも考えられます。

たとえば、一人の担当者が記帳業務を担当している場合は、経理アウトソーシングを利用すると一人分のリソースをまるごと確保可能です。売上を生み出す直接部門の人員を厚くすると生産性が高まり、売上に貢献できます。

【メリット3】慢性的な人材不足を解消できコストを抑えられる

経理アウトソーシングを利用するメリットのひとつは、人材不足の解消です。慢性的な労働力不足が叫ばれる現代では、人材を確保するために下記のような採用コストをかける必要があります。

経理アウトソーシングを利用すると経理部門に関する採用活動そのものが不要になるため、採用コストをかけなくてもよくなります。また、新しい人材の採用後には教育コストや福利厚生費もかかるため、一時的なコストだけではなく年間を通してのコスト削減が可能です。

【メリット4】法改正に対応できる

経理アウトソーシングを利用すると、法改正への対応もスムーズです。特に、税制や社会保険制度は比較的短期間で法改正が行われるため、その都度フローやシステムの最適化が必要になります。

さらに、最新情報のキャッチアップも必要なため、担当者の負担となりかねません。経理アウトソーシングは法改正に迅速な対応ができるため、依頼側の企業は大きな負担をかけることなく業務を進められます。

【メリット5】柔軟にリソースの確保ができる

経理アウトソーシングに依頼すると、従業員のリソースを柔軟に確保できます。経理業務には繁忙期と閑散期があり、一律にリソースを必要とするわけではありません。繁忙期のみ依頼することで、従業員のリソース管理を適切に行えます。

最もわかりやすい例が年末調整です。年末調整は年末に行う経理業務で、従業員数が多くなるほど手間がかかります。しかし、年末に忙しくなることはわかっているため、あらかじめ年末のみ経理アウトソーシングを利用するという対策が可能です。

このように普段の経理業務は自社で行い、繁忙期のみ経理アウトソーシングを利用すると無駄なくリソースを確保できます。

【メリット6】属人化を脱却し品質低下を防止できる

経理アウトソーシングを利用することで、属人化の解消が可能です。経理業務は専門性が高いため、担当者でなければ業務が進められないといった属人化を引き起こす恐れがあります。

また、マニュアルが整備されていないケースも多く、担当者が自己流のやり方で業務を遂行している場合も見られます。このような属人化が進むと、担当者が不在の場合に業務が滞りかねません。属人化を防ぐため、経理アウトソーシングの利用がおすすめです。

【メリット7】不正防止につながる

経理アウトソーシングを利用することで、不正防止にもつながります。経理担当者が専任であれば、資金の流れが不透明になり不正の発見が遅れかねません。たとえば、データの改ざんや横領などです。

一方で、経理アウトソーシングを利用する場合は送金プロセスの中で確認の目が入るため、不正防止に役立ちます。社内の不正を防止し、適正な業務を進めるためにも経理アウトソーシングがおすすめです。

経理アウトソーシングのデメリット4つ

経理アウトソーシングのデメリットは、下記の通りです。

経理業務では、数字に基づいて事業戦略を立案することもあり、スピード感や柔軟性が求められます。経理アウトソーシングは柔軟な対応が困難な場合もあります。順番に見ていきましょう。

【デメリット1】自社にノウハウを蓄積できない

経理アウトソーシングを利用すると、自社にノウハウを蓄積できない場合があります。依頼する業務は経理アウトソーシングに任せるため、基本的に自社で実施しなくなります。

そのため、新しい方法やシステムが経理アウトソーシングで生み出されても、自社のノウハウとして蓄積されません。特に、短期的な依頼や内製化する予定の業務は、ノウハウがないことで業務の進行に悪影響を及ぼす恐れがあります。

このような事態を避けるため、自社の従業員を参画させたり、定期的な打ち合わせを実施したりして情報共有を図りましょう。

【デメリット2】経費処理が重複する恐れがある

経理アウトソーシングにより、経費処理が重複する恐れもあります。管理体制が曖昧なままアウトソーシングすると、依頼したはずの経費処理が自社でも処理される場合があり、計上漏れや重複が発生しかねません。

たとえば、出張費の処理漏れが発生し、帳簿と実際の金額に差が生じることもあります。自社で行う業務とアウトソーシングする業務を明確化し、経理アウトソーシング会社と協力して厳格な管理体制を築きましょう。

【デメリット3】柔軟な対応が困難

経理アウトソーシングを利用すると、スピード感や柔軟性を欠いた業務になりかねません。依頼した業務は一度自社を離れるため、その間の適切な管理は困難です。たとえば、緊急で対応してほしい業務に対応できないケースがあります。

また、業務を受け渡す工程が発生するため、自社だけで完結するより時間もかかります。したがって、臨機応変な対応が可能か、契約する際にしっかりと確認しておくのがおすすめです。

【デメリット4】情報漏えいのリスクがある

経理アウトソーシングを利用することで、情報漏えいのリスクが高まります。自社のセキュリティ体制が万全でも、経理アウトソーシングのセキュリティ体制に不備があれば、そこから情報が流出する恐れがあるからです。

また、ネットワークのセキュリティ対策が万全でも書類を郵送する場合は、単純な置き忘れから情報漏えいが発生する場合もあります。そのため、経理アウトソーシングを選ぶ際は、最新のセキュリティソフトはもちろん従業員のセキュリティ教育が万全か確認しなければなりません。

経理アウトソーシングの料金相場

経理アウトソーシングの料金は、依頼する業務内容や量によって異なります。基本的には月額数万円から数十万円が相場ですが、記帳代行や給与計算などの一部の業務のみでは、仕訳単位で料金が発生する場合もあります。

長期的に依頼すると料金が割引になる場合もあるので、見積もりをしっかり出してもらって検討しましょう。

経理アウトソーシングの料金相場に関しては以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

経理代行の費用相場はいくら？業務内容・委託先別の目安まとめ

経理アウトソーシング会社の選び方

経理アウトソーシング会社を選ぶ際は、下記のポイントを押さえておきましょう。

特に、依頼したい業務を洗い出し、その業務に対応できるか確認しなければなりません。記帳業務や年末調整業務など、基本的な業務にはほとんどの経理アウトソーシング会社が対応しています。

しかし、なかには対応していない業務もあるため、しっかりと確認する必要があります。また、税務申告は税理士が対応しなければならないため、有資格者の在籍状況も確認しておくのがおすすめです。

おすすめの経理アウトソーシング会社3選

おすすめの経理アウトソーシング会社は、下記のとおりです。

それぞれの特徴と概要を見ていきましょう。

【おすすめ1】i-STAFF

i-STAFFは、記帳代行や振込・支払い代行など幅広い経理業務に対応しているオンライン秘書・オンラインアシスタントサービスです。経理業務だけでも対応力は高いのですが、さらに営業アシスタントや人事業務も任せられます。

i-STAFFの特徴は、下記のとおりです。

経理業務以外も代行できるため、部門をまたいで業務効率化を考えている場合におすすめです。

i-STAFFについては以下の記事で詳しく紹介していますので、導入企業の評判を知りたい方はあわせてご覧ください。

i-STAFF(アイスタッフ)導入企業の評判・口コミは？料金・導入事例を紹介

【おすすめ2】メリービズ

＜出典：メリービズ＞

メリービズは、経理業務に特化したバーチャル経理アシスタントサービスです。選りすぐりのプロ経理スタッフが、専属チームを組んで対応します。

メリービズの特徴は、下記のとおりです。

メリービズに在籍するスタッフは簿記2級以上を取得している経理のプロ、かつ実務経験も豊富なので高いクオリティを実現できます。

【おすすめ3】Smart経理

＜出典：Smart経理＞

Smart経理は、クラウドサービスを活用した経理代行サービスです。依頼企業は必要な書類をスキャンするだけで済むため、シンプルな活用ができます。

Smart経理の特徴は、下記のとおりです。

クラウドサービスを活用しているため、リアルタイムで情報共有が可能です。経営の意思決定もスムーズにできるため、スピード感を重視する場合におすすめです。

経理アウトソーシングで人材不足を解消しよう

経理アウトソーシングは、自社で行う経理業務の一部、あるいは全部を外部の専門業者に委託することです。対応できる業務は経理アウトソーシング会社によって異なりますが、幅広い業務に対応しているため、人材不足の解消や属人化の防止につながります。依頼したい業務を洗い出し、まず相談してみるのがおすすめです。